その名を聞くとアクティビストたちの顔が喜びで輝く―長い生涯の最後までユリ・コウチヤマは正義を求めるアクティビストたちに元気を与えてくれる存在でした。ユリ・コウチヤマと言えばハーレムの日系アメリカ人アクティビストでマルコムXが射殺された時、床に倒れた彼の頭を抱き支えた(ライフ誌にその時の写真が掲載されました)人物として有名ですが、アクティビストとしての意義はその歴史的一瞬にとどまりません。6月1日に93歳で他界したユリですが、さすがデモクラシー・ナウ!、エイミー・グッドマンがインタビューし、2008年にオンエアしています。奇しくもマルコムと誕生日が同じというユリ。このインタビューの中ではマルコムをヒーローとあがめる黒人の若者たちの群れに混じりながら、ある一言でマルコムの心をつかんだ出逢いの瞬間が肉声で語られ、なかなかに貴重です。