« 前  

2020年6月9日(火)

  次 »
  • 警察暴力に対する抗議活動が全米各地で続いていますが、一部のデモに移民関税捜査局(ICE)の捜査官たちが入っていることに移民の権利を擁護する運動家から警鐘が発せられています。広く拡散した動画には、6月第1週にニューヨーク市で開かれたジョージ・フロイド抗議集会で、ニューヨーク市警察と協力したICE捜査官の一団が集会参加者を拘束する様子が映っています。擁護運動家たちによれば、捜査官たちは3丁の銃を突き付けてこの男性を地面に押さえつけ、手錠をかけて所持品検査をしたそうです。報道によれば、捜査官は男性が退役軍人である身分証をみつけ、プエルトリコ系のアメリカ市民であることが判明したあとで男性を釈放しました。「移民防衛プロジェクト」(Immigrant Defense Project)の副代表ミズエ・アイゼキに話を聞きます。

  • 移民捜査官が「幼少期に米国に到着した移民への国外退去一時延期措置」(Deferred Action for Childhood Arrivals program:DACA)を受けている抗議デモの参加者を標的にしていると非難されています。アリゾナ州フェニックスの警察は5月30日、コミュニティ活動家のマキシマ・グエレロがデモの法的立会人の一団と一緒に帰路に就いたところを逮捕しました。彼女はフェニックスでその週末に逮捕された3人のDACA受給者の1人でした。フェニックスを拠点とする草の根の移民正義団体「プエンテ人権運動」(Puente Human Rights Movement)のサンドラ・カストロ・ソリスに最新情報を聞きます。彼女は、危険があるにも関わらず「今この瞬間、みんな団結を築くために街頭に出たいのです」と言います。

  • ニューヨーク市では部分的な経済活動の再開が始まっています。そのことが全米最大の公共交通機関システムにどんな意味を持つのかを検証します。「とてもストレスが多く、危険な状況です」と、運輸労働者組合ローカル支部100の労働者代表で、「ローカル100ファイトバック」(Local 100 Fightback)と呼ばれる運輸労働者の小さな連合のメンバーでもある地下鉄作業員セス・ローゼンバーグは言います。「運輸労働者または乗客を守るための安全対策は整っていません。」

  • ミネアポリスでは、抗議デモとパンデミックのなかで200人以上の住処のない人々に避難所を提供するため、地元コミュニティがシェラトンホテルの一軒を流用してきました。しかし、彼らは現在、立ち退きに直面しています。「緊急時の住居としてホテルを使うことは自然な答えです」と、コミュニティーオーガナイザーのローズマリー・フィスターは言います。「世界的なパンデミックの真っただ中で経済が不況に陥り、ホテルの大部分は空室なのです。」

Syndicate content