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2020年1月2日(木)

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  • イラクでは1月1日、バグダッドでも特に厳重に警備されているグリーン・ゾーン内にある米国大使館で、イランが支援する武装組織が米警備隊の催涙ガス弾を受けて撤退しました。これで12月31日に武装組織が「米国に死を」と叫びながら大使館の受付エリアに押し入ったことで始まった膠着状態は終わりました。この騒動は、イラクとシリアでの米国の空爆で、イランが支援する武装組織カタイブ・ヒズボラのメンバー少なくとも24人が殺害されたことに対して、数千人が大使館前でデモをする最中に起こったものです。米軍の空爆は、米国人の民間請負業者がイラクのキルクークでのロケット弾攻撃で27日に殺害された後に行われました。大使館からの撤退は武装組織の指導者が命令したものですが、この指導者はイラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相が米軍のイラクからの撤退を余儀なくする法案を提出すると約束したことを受けて、この命令を出したと発言しています。ガーディアン紙のガイス・アブドゥル=アハド記者に話を聞きます。

  • 国連によれば、ロシアが支援するシリア政府が、シリア北西部のイドリブ県を攻撃したことで25万人が避難を余儀なくされたということです。イドリブへの攻撃は、9年間に及ぶシリア内戦でも最悪の人道的危機になる可能性があると人道支援団体は警告しています。シリア政府の地上軍が、イドリブへと攻め込んだため、20万人近いシリア市民がトルコとの国境に向け避難しました。イドリブは反政府勢力の最後の主要拠点であり約300万人が住んでいました。難民となった市民は国境沿いの数カ所の難民キャンプへ逃れましたが、ここでは厳しい冬の環境に加え、大雨がつづいたため洪水と泥の劣悪な状態です。シリア人作家で反体制活動家であり、元政治犯でもあったヤシン・アル=ハジサラと、シリア人作家で写真家、活動家、イドリブで2012~14年までロイター通信で働いていたルブナ・マライに話を聞きます。シリアでは「大量虐殺をする政権がいまだに権力を握っています」とアル=ハジサラは言います。「今ではロシアとイランから保護も受け、これまでにないほどの権力を持っています」

  • インドでは、広範囲に拡大した抗議への弾圧が行われる中、死者数が少なくとも27人となり、逮捕者も1000人以上に上っています。この抗議は賛否両論の新市民権法に対するもので、この法律では在留資格がなくてもイスラム教徒でなければ、アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタンからの移民はインド市民権の取得が可能になります。反対派は、200万人とされるインドのイスラム教徒を公に疎外するための一歩だと非難しています。イスラム教徒が多数を占めるウッタル・プラデーシュ州やニューデリーでは、デモに対し民兵組織や警察が配置され、ネットが遮断されました。ワシントン・ポスト紙のグローバル・オピニオン・ライターである、ラナ・アユーブにムンバイから話を聞きます。アユーブの最新記事は ”India’s protests could be a tipping point against authoritarianism”(「インドの抗議活動が独裁政治に転機にもたらす可能性」)です。

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