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2018年11月21日(水)

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  • サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の命令で暗殺されたという圧倒的な証拠が提示されたにもかかわらず、トランプ大統領は20日、不可解な感嘆符を多用した「アメリカ・ファースト」と題された異例の声明文で、サウジアラビアを擁護しました。その中で、トランプは「皇太子はこの悲劇的な事件を、知っていたのかもしれないし、そうではないかもしれない!それはそれとして、我々はジャマル・カショギ氏の殺人事件を取り巻くすべての事実を知ることは決してないだろう。いずれにしても、我々にとっての関係とはサウジアラビア王国との関係なのだ」と述べています。この声明文は、先週16日にワシントン・ポスト紙が、CIAがサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がジャマル・カショギの殺害を命じたという「非常に確信ある」結論に至った、と報じた後に出されました。サウジ当局は、カショギの死を 稀で権限を持たない殺人として片付けようとしましたが、最近のニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の統治が始まって以来、敵とみなされた人々を暗殺するために民間企業が雇われていたということです。イスラエルの調査報道記者で、この事件の暴露に寄与したロネン・バーグマンに話を聞きます。バーグマンはRise and Kill First: The Secret History of Israel’s Targeted Assassinations (『起き上がって、まず殺せ:イスラエルによる標的暗殺の秘史』)の著者で、ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌のスタッフ・ライターであり、イスラエルの大手日刊紙イェディオト・アハロノト(Yedioth Ahronoth)の国家安全保障担当の上級特派員です。彼がニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した最近の記事は“Saudis Close to Crown Prince Discussed Killing Other Enemies a Year Before Khashoggi’s Death”(サウジ皇太子に近い人物たちは、カショギの死の一年前に、他の政敵たちの殺害を議論した」)です。

  • イスラエルの諜報当局は、ロネン・バーグマンの新著Rise and Kill First: The Secret History of Israel’s Targeted Assassinations(『起き上がって、まず殺せ:イスラエルによる標的暗殺の秘史』)を書かせないために必死の工作を試みました。本書はイスラエルによる超法規的殺害プログラムの詳細を明らかにした驚くべき本です。イスラエルは、バーグマンが歴史的文書にアクセスするのを防ぐために国家機密法を変更したり拡張したりしました。それでもこの本を書くにあたり、彼は数千もの書類を精査し、1,000人の情報提供者に会うという、前例のないアクセスを得ました。その結果は驚くべきもので、イスラエルが第二次世界大戦以降、西側のどの国よりも多くの人々を暗殺したという、イスラエルの標的殺害プログラムの深層を探る調査報道となっています。パレスチナ解放機構(PLO)の元議長、アラファト氏を殺害しようとしたイスラエルの多くの試みと、それが成功した可能性ついて、ロネン・バーグマンに話を聞きます。

  • ジョージ・W・ブッシュ大統領が2001年の「9.11同時多発テロ」直後に「テロとの戦い」を宣言して以来、イラク、アフガニスタン、パキスタンで約50万人もが暴力が原因で死亡しました。これはブラウン大学の「コスト・オブ・ウォー(戦争のコスト)」 プロジェクトが発表したニュース報道です。9.11から17年以上たった今、アフガニスタンでの戦争は、米国史において最長の戦争です。「コスト・オブ・ウォー」の報道によれば、イラク、アフガニスタン、パキスタンでの暴力で、兵士、武装勢力、警察、請負業者、ジャーナリスト、人道援助活動家、そして一般市民含む、48万人以上が、暴力が原因で死亡したということです。加えて、水の欠如、下水やその他のインフラの問題、戦争関連の病気のために、その数倍もの人々が間接的に死亡しています。アフガニスタン、イラク、パキスタン、シリアでは、2100万人が戦争によって住居を奪われ、現在、戦争難民や国内避難民となっています。いわゆる「テロとの戦い」の世界での総費用は、まもなく6兆ドルを超えるということです。「コスト・オブ・ウォー」プロジェクトの責任者であるネタ・クローフォードに話を聞きます。彼女はボストン大学の政治学教授で、政治学部長です。

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