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2015年10月9日(金)

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  • 今年のノーベル平和賞はチュニジアの「国民対話カルテット」として知られる市民社会団体に授与されました。チュニジア人の露天商人が焼身自殺を図ったのをきっかけに、米国の支援を受けてチュニジアを長年支配していた独裁者ザイン・アル=アービディーン・ベン・アリーが倒され、「アラブの春」に発展してから、約5年後の受賞となりました。「カルテットは、民主化のプロセスが政治的暗殺や広がる社会不安により頓挫しそうになっていた2013年夏に組織されました。チュニジアが内戦の危機に瀕していたとき、武力に代わる平和的な政治解決の手続きを確立させたのです」と、ノルウェー・ノーベル委員会のカーシ・クルマン・フィーべ委員長は説明しました。チュニジアの国民対話カルテットは、「チュニジア労働総同盟」、「チュニジア産業貿易手工業連盟」、「チュニジア人権擁護連盟」、そして「チュニジア弁護士会」の4団体で構成されています。ノーベル賞委員会は、今回受賞となったカルテットの偉業は「他の国の手本になるように」と話しています。本日は、カーネギー国際平和基金の「民主主義と法の支配プログラム」上級参与サラ・チェイスに話を聞きます。チュニジアに関する彼女の近著にはThieves of State: Why Corruption Threatens Global Security(『国家の泥棒たち:なぜ汚職がグローバルセキュリティーを脅かすのか』)があります。

  • 災害の発生で儲けるのはだれ? ジャーナリストのアンソニー・ローエンステインの著書Disaster Capitalism: Making a Killing out of Catastrophe(『惨事便乗資本主義:大災害から大儲け』)は、これを問います。ローエンステインは世界各国を回って、G4S、セルコ、ハリバートンのような企業がいかに災害で金儲けをしているかを検証しました。これらの企業が、営利目的の民間請負業者を雇って戦場に配属し、難民、囚人、亡命希望者を収容する営利目的の民間拘留施設を建設している様子を説明しています。最近では、ローエンステインは映画作家ソア・ニューライターとタッグを組み、国際支援や投資がハイチ、アフガニスタン、パプア・ニューギニアなどの国々のコミュニティにどのような影響を与えているのかを年代別にまとめた、書籍と同じ表題のドキュメンタリー映画を作成しています。

  • 第21代アメリカ桂冠詩人に任命されたフアン・フェリペ・エレーラに話を聞きます。メキシコから移民してきた農夫の息子エレーラは、米国初のラテン・アメリカ系桂冠詩人となりました。英語とスペイン語の両言語で書かれた彼の作品は、そのエネルギーやユーモア、情緒そしてアメリカの多様性の意識をとらえる能力で、40年以上にわたり賞賛されてきました。エレーラ任命の発表時に、「エレーラの詩はアメリカ起源の作品だと思います。『草の葉』のように荘厳で寛大な作品であり、それを発展させています。彼の詩は…優れた人の声であり、伝統であり、歴史であり、またアメリカ人のアイデンティティの核心である文化的観点です」と米国議会図書館館長ジェームス・H・ビリントンは話しました。エレーラは187 Reasons Mexicanos Can’t Cross the Border(『メキシコ人が国境を越えられない187の理由』)や近著Notes on the Assemblage(『集会でのノート』)を含む、28冊の本の著者です。彼は過去に全米批評家協会賞や国際ラティーノ・ブック賞を受賞しています。エレーラは社会運動における詩の役割について語り、メキシコのゲレーロ州で起きた学生43人の失踪について書かれた詩Ayotzinapa(『アヨツィナバ』)を朗読します。

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