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2015年5月11日(月)

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  • 欧州連合(EU)は5月11日、リビア周辺海域で活動する人身売買業者に対する武力行使の許可を国連安全保障理事会に求める予定です。国連の推計によると、今年に入りリビアから地中海を渡ってヨーロッパに入ろうとする移民はすでに6万人を超えました。渡航中の死者は1800人を超え、2014年同時期の20倍に達しています。いっぽう欧州委員会は、移民割当制度による難民受け入れを加盟国に提案することになっています。欧州委員会は移民政策の一環として、移民が人身売買業者に渡されることなくヨーロッパに来るための法的手段を提案する予定です。アムネスティ・インターナショナルは、移民が「恐ろしい虐待」から逃れるためにリビアから脱出せざるをえない状況について最新の報告をまとめました。報告はリビアからの難民および移民への取材を基に書かれ、彼らが「人身売買業者や密航業者による強姦、拷問、身代金目的の誘拐に直面するだけでなく、雇用主による組織的な搾取、武装勢力や犯罪組織による宗教迫害など多くの虐待にさらされている」としています。アムネスティ・インターナショナルのリビア研究者でこのレポートを執筆したマグダ・ムグラビに聞きます。

  • 米司法省は、フレディ・グレイの死をめぐりボルティモア警察の捜査が日頃から違憲状態であった可能性があるとして捜査を開始しました。訴追された6人の警察官の弁護団は、ボルティモアの検察トップを務めるモズビー州検事の役割に疑問を呈しています。弁護団は8日、「顕著な」利益相反にあたるとして、モズビー検事に対する忌避の申し立てをしました。モズビー検事がグレイの家族の法的代理人と親しい関係であること、夫がグレイが逮捕された地区の市議会議員であることから、公正な判断が損なわれたと被告側は主張しています。さらにモズビー検事はボルティモアの暴動を静めるために警察を身代わりとして「大衆に捧げた」とも非難しています。モズビーは申し立て内容を否定し、職務の続行を誓いました。「こうした試みは絶えずなされてきました。訴追を頓挫させ、一般市民の信頼を損なわせると同時に、将来の陪審員たちに影響を与えるためです」とメリーランド大学法学部教授ダグラス・コルバートは言います。ボルティモアの警察官は事件後、職務の遂行をためらうようになったとする報道にも応えます。

  • 世界で最も人気のあるポッドキャスト番組として知られる「シリアル」は2014年、メリーランド州のアドナン・サイイド事件を取り上げ、ポッドキャストとして初めての大ヒットとなり全米の注目を集めました。サイイドは1999年、元恋人を殺害したとして有罪判決を受け、終身刑を務めています。彼の法的チームは、事件の検察官がアリバイ証人の取り調べに失敗し、弁護士も可能な司法取引の提案に失敗したと主張しています。「シリアル」は、検察側と弁護側双方に欠陥があった可能性について徹底調査を行い、ピーボディ賞を受賞した史上初のポッドキャスト番組です。有罪判決を不服とする上訴は二回連続で失敗していますが、メリーランド特別控訴裁判所は2015年2月、弁護団が機能不全だったという主張に基づいて、再審についての審理を開くことに合意しました。公聴会は6月9日の予定です。

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