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2014年12月3日(水)

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  • ミズーリ州ファーガソンの警官によるマイケル・ブラウンの射殺に対して抗議行動が続く中、警察の残虐行為を止められないことに対し米国は国際的な圧力に直面しています。国連拷問等禁止条約委員会は、新しい報告書の中で「丸腰の黒人に対する警察の襲撃や致命的な追撃が頻繁で、繰り返し起こること」に対し深い懸念を示しています。同委員会はまた「米国の拷問・監禁行為、グアンタナモ湾収容所、子供を含む移民を『刑務所のような』拘置所に収容していること」も非難しています。国連拷問等禁止条約委員の委員であり、この報告書の作成者の一人であるジェンス・モドヴィグ博士に話を聞きます。

  • 米国の無人機攻撃は一つの標的ごとに28人の身元不明の人々を殺害しているという新しい報告書が発表されました。オバマ政権は無人機攻撃は「的確」に標的を攻撃すると主張していますが、非営利団体「リプリーブ」(Reprieve)は、イエメンとパキスタンでは41人が標的となり、その攻撃で1000人以上の身元不明の人々が殺害されたと報告しています。例えば、アルカイダのリーダーであるアイマン・アル=ザワヒリ一人の殺害を図るため、CIAは76人の子供と29人の大人を殺害しました。それでもザワヒリは未だ生存しています。リプリーブの専従弁護士であり、この新報告書、You Never Die Twice: Multiple Kills in the U.S. Drone Program(『人は二度死ねない:米国無人機プログラムによる多重殺人』)の執筆者であるジェニファー・ギブソンに話を聞きます。

  • 無人機攻撃の遠隔操縦に使われるニューヨーク州ハンコック・フィールドの州空軍基地で抗議デモを行ったことで、長年の平和活動家が、最長2年の懲役に直面しています。マーク・コルビルは、去年12月に逮捕されその判決が本日3日に下されます。「アップステート無人機連盟」(The Upstate Drone Coalition)が組織した非暴力抗議活動では、過去5年以上に渡り100人以上が逮捕されています。コルビルの判決が出る数時間前に、彼の平和活動と米国無人機戦争に反対する理由を伺います。

  • 本日3日、少なくとも43の米国都市の連邦政府の建物で抗議者たちが抗議活動を行う予定です。彼らはメキシコ側の人権侵害が是正されるまで、米国によるメキシコの軍隊と警察への援助を停止することを求めています。9月に起こった43人の生徒の失踪が引き金となり、米国での組織者はメキシコの草の根運動とともに活動しています。抗議者達はハッシュタグ「#YaMeCansé」(英語版は「#UStired2」)を使ってメキシコでの暴力と人権侵害に抗議するキャンペーンを行っています。2008年以降、米国のメキシコへの軍事と保全への支援は30億ドルに達しています。本日は、失踪した43人の学生の一人、19歳のクリスチャン・アルフォンソ・ロドリゲスの父親クレメンテ・ロドリゲスと、#UStired2の組織者の一人で、カリフォルニア州立大学バークレー校のラテン政策研究所の客員研究者でありライターでもあるロベルト・ロバートに話を聞きます。

  • ペルーのリマで行われる国連気候変動会議に向かう環境活動家を乗せたトレーラーが、エクアドル当局によって停止させられ押収されました。活動家グループ「ヤスニド」は1日、アマゾンでも種の多様性で有名なヤスニ生物圏保護区での石油採掘を非難するためキトを出発ました。同グループによると、彼らは24時間以内に7~8回停止させられ、最終的には当局がバスを押収し、2日の夜は高速道路の脇に留め置かれました。エクアドルのクエンカから二人のゲストに話を聞きます。ヤスニ生物圏保護区での石油採掘に反対するグループ、ヤスニドのメンバーでこのキャラバンのコーディネーター、エレナ・ガルベスと、このキャラバンと共に旅するジャーナリストのアリエル・グッドマンです。

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