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2014年8月15日(金)

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  • ミズーリ州ファーガソンでは、アフリカ系アメリカ人のティーンエイジャー、マイケル・ブラウンの死をめぐる抗議が続いています。ブラウンは8月9 日、武器を所持していなかったにもかかわらず、警官に射殺されました。ファーガソンの空気は過去24時間で一変し、13日には警察による催涙ガス、スタン グレネード、発煙弾の射撃で、市は戦場とみまがうまでになりました。警察は、セントルイス市会議員1名とジャーナリスト2名を含む、少なくとも10人を逮 捕しました。しかし14日夜には、緊迫感が和らぎました。ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事が、ア フリカ系アメリカ人のハイウェイパトロール隊長ロン・ジョンソンをファーガソンの町の警備責任者の任につけたからです。ジョンソンは、抗議者たちと共に行 進し、暴動鎮圧用装備をしまうよう命じました。セントルイスからレニータ・ラムキン牧師が番組に参加します。ラムキン師は13日、抗議行動に参加した際に 警察からゴム弾で撃たれました。ファーガソン・タウンシップの民主党委員会メンバーのパトリシア・バインズの話も聞きます。

  • ここ1週間のファーガソンでの出来事は、人種プロファイリングと地域警察の軍事化に関する論義に火をつけました。14日、エリック・ホルダー司法長官は「軍事装備と軍車両の配備が矛盾するメッセージを送っていることを深く懸念している」と述べました。しかし、ホルダーが口にしなかったのは、連邦政府が警察への軍隊装備の提供に一役買っていることです。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、ファーガソンでパトロールにあたった装甲人員輸送車「ベアキャット」の購入代金36万ドルを助成したのは国土安全保障省です。ファーガソンの抗議行動に対処した警官が身につけていたボディアーマー(胴体保護具)の大半も連邦政府の資金で購入さ れました。Rise of the Warrior Cop : The Militarization of America’s Police Forces(『警官戦士の誕生:米警察の軍隊化』)の著者、ラドリー・バルコに話を聞きます。「国内の警察官をまるで兵士のように訓練し、軍の装備を与 え、兵士のような服装をさせ、「犯罪との戦争」、「テロとの戦争」といった表現で「キミたちは戦争を行っているのだ」と言い聞かせれば、彼らは自分たちは兵士なのだと思い始めるようになります」とバルコは語ります。

  • 世界保健機関(WHO)は、西アフリカでのエボラ出血熱の患者数と死亡者数の報道は実際の発生の規模を大幅に過小評価していると述べています。エボラ熱の流行による公式死者数は2月以降で1069 件とされています。ギニアは死をもたらすエボラ・ウィルスの広がりと戦かっていますが、全国規模で保健緊急事態を宣言したアフリカで4番目の国になりまし た。今回は、1976年にこの病気が発見されて以来、最悪の事態です。感染が始まったのはギニアで死者数は377人にのぼっています。以来、リベリア、シ エラレオネ、ナイジェリアに拡がり、このすべてが全国的な保健緊急事態を宣言しています。3人のゲストから話を聞きます。ローリー・ギャレットは、ピュ リッツアー賞受賞ジャーナリストで外交問題評議会の地球規模の保健に関するシニア・フェローです。ローレンス・ゴスティンはジョージタウン大学の公共衛生 法教授、アディア・ベントンはブラウン大学の医療人類学者で数年間にわたりシエラレオネで伝染病の研究を行いました。

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