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2014年5月20日(火)

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  • 最近起きた大きな動きが、この先数年の米国におけるメディアのあり方を決めるかもしれません。連邦通信委員会(FCC)は5月第3週、ネットの中立性と自由でオープンなインターネットの概念を脅かすと批判されている提案をさらに進展させました。新たな規定は、企業がプロバイダーに料金を払うことで消費者へより速くアクセスするインターネットの「追い越し車線」を可能にするでしょう。この動きに対し、この規定は大金を支払うことができる大企業に過大な力を与え、支配を集中化させて、競争力のない企業と利用者の毎月の使用料を犠牲にするものだという反対者らの抗議の波が起こりました。5月第3週末の合併取引に対しても同じような事態を心配する声が上がっています。通信大手AT&Tが衛生放送のディレクTVを約500億ドルで買収することに合意した件です。このニュースの数ヶ月前には、コムキャストがタイムワーナー・ケーブルを合併する計画を発表しました。連邦議会でメディア統合に異議申し立てをする主要発言者の一人であるミネソタ州選出の民主党上院議員アル・フランケンから話を聞きます。

  • ヨーロッパの銀行大手クレディ・スイスは、違法で未申告の銀行口座に資産を隠すことによって米国人顧客らの脱税をほう助した罪を認め、過去20年で刑事責任で罪を認めた最大の銀行になりました。司法取引の一環として、クレディ・スイスは罰金として26億ドルを支払い、独立監視員を雇います。しかし同銀行は、脱税のために同銀行を使った米国人顧客らの氏名を提出することは求められません。しかも、クレディ・スイスの幹部は誰も刑務所に行くことなく、同銀行は引き続き米国での運営を許可されます。ニューヨークタイムズ紙によると、米証券取引委員会(SEC)は5月第3週、銀行が罪を認めた場合に投資顧問許可証を取り上げる連邦法の一時的免除をクレディ・スイスに与えることを投票で決定しました。マッキンゼー・アンド・カンパニーの元主任エコノミストで、現在は「租税正義ネットワーク」(Tax Justice Network)のシニアアドバイザーおよび「ベール・コロンビア 維持可能国際投資研究所」(Vale Columbia Center on Sustainable International Investment)のシニアフェローを務めるジェイムズ・ヘンリーに話を聞きます。

  • 大規模な脱税ほう助でクレディ・スイスの幹部が誰も刑務所行きにならない一方で、ウォール街を占拠せよの抗議者シシリー・マクミランは禁錮3ヶ月と5年間の執行猶予を言い渡されました。マクミランは2012年3月、抗議者らがズコッティ公園を再占拠しようとしたときに逮捕されました。彼女は、肘で警官を故意に殴ったとされ有罪判決を受けました。マクミランは、背後から右の胸をつかまれ、本能的に腕を振ったのだと言います。最大禁錮7年の刑を受ける可能性のあったマクミランの事件は、全米で激しい抗議と情状酌量を求める声を巻き起こしました。その中には当初彼女の有罪を決めた陪審員の多くも含まれています。5月19日の判決の後で裁判所の外で演説を行ったマクミランの支援者のグループに話を聞きます。また、占拠せよ抗議活動を取材したオンラインメディア「インターセプト」(The Intercept)の記者のライアン・デベローと、弁護士でエコノミストのジェームズ・ヘンリーからも話を聞きます。

  • 米政府によれば、バハマは米国人には「ほとんどもしくは全く脅威がない」にも関わらず、新たな報告で、国家安全保障局(NSA)がバハマで行われた全ての携帯電話通話を録音していることが明らかになりました。この報道は、バハマ政府への通知やその承諾なく、NSAが同国に設置したSOMALGETと呼ばれる機密プログラムのことを記したエドワード・スノーデンによって暴露された文書に基づいています。ニュースウェブサイトの「インターセプト」(The Intercept)は、NSAはバハマ政府に許可を得る代わりに、米麻薬取締局(DEA)の取り計らいでこのプログラムを設置できたと報じています。あるNSAの文書には、バハマでの通話を録音する「明白な目的」は「合法的な商業サービスのため」と記されています。しかし、同じ文書は追記として「我々の明白な使命は、SIGINTあるいは無線諜報の準備である」と書かれています。スノーデンによって明らかにされた文書は、このシステムがMYSTICとして知られる、より広範なプログラムの一部であることを示しています。MYSTICは、メキシコ、フィリピン、ケニヤ、そしてもう1カ国(「インターセプト」は、その国の名前を明かすことは暴力の拡大につながるという政府の懸念に応じて国名は明かさないとしている)の電話通信を監視しています。このニュースの主要記者であるライアン・デベローから話を聞きます。

  • 5月19日に82歳で死去した歴史家で作家、公民権運動家のビンセント・ハーディングを振り返り、本日の番組を締めくくります。彼はマーティン・ルーサー・キング牧師の友人でスピーチライターでもあり、キングの有名な反戦演説Beyond Vietnam(『ベトナムを越えて』)を共同執筆しました。デモクラシー・ナウ!に2008年に出演したビンセント・ハーディングは、この演説について語りました。「キングは、米国の貧困者に起こっていたことと、若者が怒りと欲求不満、絶望で奮起していた理由の間に自然なつながりを見出し、彼らの行動と、米国がベトナムで行っていた破壊行為に対して米国民が向けていた関心に深い関係があると考えていました」と、ハーディングは述べました。「ですからキングは、米国内での病と米国の外交政策上の病の間の関係性に気付くよう、この国を一つにまとめようと努力していました」。

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