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2014年2月19日(水)

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  • アフリカ系アメリカ人で、トランスジェンダー活動家のシーシー・マクドナルドが19ヶ月の懲役を終え、自由の身となりました。彼女はミネアポリスの路上で、あるグループから攻撃を受け、自己防衛のために止むを得ず武器を使い、その加害者が死亡して逮捕されました。この事件は、有色人種のトランスジェンダーの女性が直面する暴力や差別について、全国的な注目を集めきっかけとなりました。2011年、マクドナルドと二人の友人が、ミネアポリスであるバーの前を通り過ぎたとき、同性愛者やトランスジェンダーを嫌悪するグループの一団が、人種差別的な態度を前面にだして近づいてきました。マクドナルドはバーのグラスで殴られ顔を11針も縫う怪我を負いましたが、騒ぎはさらにエスカレートし、マクドナルドたちに襲いかかった集団の一人、47歳のディーン・シュミッツが死亡しました。マクドナルドはこの事件で、懲役80年を求刑されたため、やむを得ず司法取引に応じ41ヶ月の判決を受けました。彼女の支援者にとってこの事件は、トランスジェンダーの人々が日々経験することであり、彼らに向けられる強い敵対感情と暴力に対しては罰せられることがほとんどないのに、マクドナルドがその暴力に対して自己防衛をした事で投獄されるのは不当だと受けとめています。この事件が起きた当時、米国での同性愛者とトランスジェンダーの殺人発生率は過去最高となっていました。全米反暴力プログラム連合(The National Coalition of Anti-Violence Programs)によると、2011年のLGBTへの増悪による殺人事件は30件を記録しましたが、この被害者の4割が有色のトランス女性です。そして10代のトランスジェンダーは高いホームレス率を記録し、47%の黒人のトランスジェンダーが、投獄された経験があります。本日は、初めてニューヨークを訪問したマクドナルドと、彼女の支援者の一人、トランスジェンダー女優でプロデューサー、活動家でもあるラバーン・コックスの話しを聞きます。コックスが出演する『オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック』(Orange is the New Black) は、ネットフリックスで人気の高いドラマ・シリーズです。その中で彼女は、性転換手術の費用を工面するためにクレジットカード詐欺をして服役したトランスジェンダーのソフィア・バーセットを演じています。現在は、マクドナルドを題材にしたドキュメンタリー映画『Free CeCe』(シーシーを自由に)を制作中です。シルビィア・ベラ法律プロジェクトの弁護士であるアリーシャ・ウィリアムズにも話しを聞きます。 「私がシーシーと同じ目に合う可能性はかなり高いです」とコックスは言います。「ニューヨークの街を歩いていて、何度も嫌がらせを受けましたから。一度は路上で蹴られたことがあますが、その時も事態がシーシーが直面した状況にエスカレートすることは簡単だったと思います。こういう状況は多くの有色人種のトランスジェンダー女性が全国で経験していることなのです。単に道を歩くという行為が、住民だけでなく警察当局とも争いの種となる可能性があるのです」

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