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2012年7月5日(木)

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  • スペインの高等裁判所がスペインの最大住宅ローン会社・バンキアの元会長のロドリゴ・ラトへ犯罪調査を開始し、スペインの抗議者たちは大きな勝利に沸いています。国際通貨基金(IMF)の専務理事を務めたこともあるラトは、スペイン経済破綻に中心的役割を果たした大手銀行のバンキアの経営悪化に関連した詐欺罪の容疑で出廷を命じられました。このニュースは、銀行の元重役が国際的な金融危機に関連した犯罪捜査を受けるという珍しいケースを示しています。デモクラシー・ナウ!のホストのエイミー・グッドマンが、スペインの首都マドリードから報告します。スペインの5月15日(M15)運動の一環でデモクラシア・レアル・ヤ!(「今、本当の民主主義を!」)行動を組織した、マドリットの活動家オルモ・ガルべスに話を聞きます。

  • IMFとバンキアの長を務めたロドリゴ・ラトの起訴を導いた主要な推進力は、「インディグナドス」として世界で知られる「5月15日運動」(またはM15運動)です。ソーシャル・メディアを通して広く組織されたM15運動は、失業や政治の腐敗と停滞に対してスペインで大規模な抗議を開始しました。首都マドリットで、デモクラシー・ナウ!のホスト・エイミー・グッドマンが、M15運動についてのドキュメンタリーを制作している活動家で映画監督のステファン・グルエソにインタビューします。ラトへの捜査が始まったというニュースに答えて、グルエソが言います:「ついに彼のような類の人物が罪を償わされるかもしれないということになりました。我々市民は、ああいう大物は決して苦境に陥るなんてことはないという印象を持っています。彼らは好きなことをします、盗むこともします。平気でウソをつきます。それでもこれまでは誰も何もしませんでした。でも今日、たぶん何かが起ろうと起ころうとしているのです」

  • 2008年の経済危機から4年、ウォ―ル街の大物で刑務所に入れられた人間は一人もいません。「ウォ―ル街の大物たちは、大きなリスクをおかし、はては法を破っても、それに対して償うことはないとわかっていたんです。これが事の核心です」とWith Liberty and Justice for Some: How the Law Is Used to Destory Equality and Protect the Powerful(『一部の人間のための自由と正義:法がいかに平等を破壊し権力者たちを守るために法がいかに使われているか』)の著者で、サロン・ドット・コムのブロガーのグレン・グリーンウォルドは言います。「彼らが犯した罪を罰しないは、単に法制度を歪めているというだけのことではないのです。本当の危険は、世界で最も権力のある金融関係者に、彼らがこのような明らかな犯罪を犯たとしても、それに対して刑事的責任を問われる恐れはない、というメッセージを発信し続けることにあります」

  • ウィキリークスは6日、シリアファイル-2006年の8月から2012年の3月のあいだにシリアの政治家や省庁と関連会社から発信された2百万通以上のEメール-を公開し始めたと発表しました。ウィキリークスの創始者のジュリアン・アサンジュは、スエーデンへの身柄引き渡しを避けるため、いまもロンドンのエクアドル大使館内におり、この膨大な情報の公開について行われた6日の記者会見には姿を現わしませんでした。ウィキリークスによると、「シリアファイルはシリアの政府や経済の内部事情を明らかにするだけでなく、西欧政府や西欧の企業が口にすることと実行することがどれだけ違うかをも明らかにします。」長年のウィキリークスの支持者、グレン・グリーンウォルドは、この秘密のファイルの発表を称賛しています。「今回のことは、ウィキリークスがなぜこれほど価値を持つのかを、まさに浮き彫りにしています。その裏で世界で最も権力のある人間たちが動き回っている秘密の壁に穴を開けるという力は、新聞にはなかなか難しくて持てません。というのは、新聞はそれぞれの国の法に縛られているからです。新聞記者たちは自分の情報源を知っており、最終的にはその情報源を漏らさざるを得なくなるので、(情報源の)匿名性を保障することができないのです。」とグリーンウォルドは言います。

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