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2012年5月21日(月)

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  • 本日は、北大西洋条約機構(NATO)の60年にわたる歴史で最大の首脳会議会議が開かれているシカゴからお送りします。20日、イラク戦争とアフガニスタン戦争の退役軍人、そして「平和を願うアフガニスタン人」(Afghan for Peace)のメンバーらを先頭に、何千人もの参加者が平和行進を行いました。反戦イラク帰還兵の会(IVAW)は、約50人の退役軍人が自身の従軍メダルをNATO首脳会議の会場の方向に投棄するというセレモニーを開きました。壇上から1人ずつ自分の従軍メダルを返上した兵士たちに話を聞きます。「私は、イラクとアフガニスタンの人々との連帯のため、対テロ世界戦争従軍メダルを返還しに来ました。イラクやアフガニスタン、そして世界中で我々が引き起こした破壊を深く反省しています」と米軍に10年従事した元衛生兵のジェイソン・ハードは話します。

  • 2度のイラク従軍の後、去年「オークランドを占拠せよ」運動で警官の発砲で負傷し生死の境をさまよった帰還兵スコット・オルセンに、 シカゴで開催されているNATO首脳会議の会場で話を聞きます。オルセンは、20日に行われた反戦デモで4つのメダルを返還しました。なぜ占拠運動に参加し、厳重な警備が敷かれているNATO首脳会議に抗議しているのかを聞かれ、「我々が正しいことをしているということを示すために、あらゆる努力をするつもりだ。彼らがどんなことをしようとも、我々には支えてくれる仲間がいるし、前に進んでいく」とオルセンは語っています。

  • 20日に、シカゴで開催されているNATO首脳会議会場で行われた反戦デモは「反戦イラク帰還兵の会 」(IVAW)と「平和を願うアフガニスタン人」が中心となって行われました。「我々はNATOに抗議するため、そして全てのNATOの代表に対して、私たちの祖国、国民に対するこの非人道的、違法、かつ野蛮な戦争を終わらせるよう要請するためにここへ来ました」と、「平和を願うアフガニスタン人」のスライア・サハールさんは話します。サハールさんはNATO抗議デモでアフガニスタン帰還兵グラハム・クランプナーと並んで行進しました。「米軍帰還兵の方たちと並ぶのをたいへん光栄に思います。占領、戦争に対して私たち共に声を上げている彼らの行いは、正しいと思います」。クランプナーは、「この戦争への協力はいっさい拒否する」と言います。

  • 19日、シカゴ市長でオバマ大統領の元首席補佐官ラーム・エマニュエルの自宅へ数百人がデモ行進を行いました。社会福祉予算を削減する一方で、NATO首脳会議期間中の大規模警備のために予算をつけたことに抗議するためです。前日には、看護師の団体がシカゴ市内の中心部で予算削減に抗議するデモを決行しました。デモ参加者たちは「政府の削減に 反撃だ」と合唱しました。「私たちは団結しなくちゃいけないんです」と元看護師のキー・マクベイさんは語ります。「切ったら流れるのはお金じゃない、血なんです」

  • ここ数日間のうちに国内テロ行為の容疑で5人の男性が拘留されたのをはじめ、多数のNATO抗議デモ参加者がシカゴで逮捕されました。男性3人は、オバマ大統領の選挙対策本部や、シカゴ市長のラーム・エマニュエルの自宅など、いくつかの標的を襲撃する計画を立てた罪に問われています。彼らの弁護士は、政府側の密告者が罠にはめたと主張しています。またシカゴ警察は、デモを解散させるために武力を行為したとして活動家団体から非難されています。また、インターネットを介してデモの様子を生中継している独立系メディア活動家を標的にしたとの非難もあります。19日夜、デモの生放送の手伝いをした3人が銃を突きつけられ、拘束されました。

  • 60カ国以上の代表が出席している今年のシカゴNATO首脳会議。国際平和活動家も世界中から多数集まり、街頭でデモを行っています。「もはやNATOは要らぬ存在なのです」と、「戦争に反対-NATOに反対」国際連合代表のドイツ人平和活動家ライナー・ブラウンは語ります。 「NATOの宿敵、ワルシャワ条約機構はもう消滅したのに、NATOはまだ存在しています。年間経費は1兆ドルですよ。私たちは仕事、医療、教育のためにこのお金が必要なんです」

  • ミュージシャンで活動家のトム・モレロが、シカゴ市内で行われている反NATOデモ運動の中で3日間にわたり、様々な集会やコンサートで演奏をしています。モレロは、ロックバンドのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンで長年ギタリストを務めている他、ソロプロジェクトのナイトウォッチマン(Nightwatchman)やストリート・スィーパー・ソーシャル・クラブというバンドの一員としても活動しています。「世界中で、アメリカ中で、反戦帰還兵の会から労働組合運動、社会正義運動までが再び活性化している。僕の歌がわずかでもいいから、闘争のテーマ曲になって、最前線に立つ人たちの力になればいいなと思っている」とモレロは語ります。

  • 20日にシカゴで行われたNATO抗議デモを率いた反戦イラク帰還兵の会(IVAW)と「平和を願うアフガニスタン人」による反戦デモに、レインボー・プッシュ連合(Rainbow PUSH coalition)のジェシー・ジャクソン師が参加しました。「ここにいる人たちは、世界中から集まり、戦争に代わる手段を探し求めています。今(アメリカは)長年続いたアフガニスタンでの戦争をさらに延長しようとしています。1週間に20億から40億ドルがこれに消えていきます。運輸交通労働者が解雇され、学校や病院が閉鎖されているときに、そんな余裕はありません。投資する価値のない任務です」とジャクソン師は語ります。

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