ロリ・ウォラック: TPPが署名されたことは戦いの始まりに過ぎない TPPを止めることは可能

2016/2/4(Thu)
記事番号: 
2

世界最大級の多国間貿易協定である環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の12の参加国がニュージーランドで合意に署名しました。これより2年間の批准期間が始まり、TPPが実行されるためには、この批准期間に少なくとも6カ国が最終合意文書を承認する必要があります。TPPには米国を含む環太平洋12か国が参加、その規模は世界経済の40%に相当します。TPP反対派は、この合意は健康、環境、言論の自由および労働者の権利を犠牲にして、企業の利益となるとものだと主張しています。活動家は世界各地でTPP署名抗議デモを開始。署名が行われたニュージーランドのオークランドでも、会議場で非暴力的封鎖が行われました。マオリ族はTPPは主権侵害の可能性があるとし、各国大臣の歓迎式典でのパフォーマンスを辞退しました。一方、オバマ政権は米議会に、同合意への批准が遅れれば米経済が打撃を受ける警告しています。マイケル・フローマン通商代表は、オバマ政権がこの合意を推し進めるために全力を尽くすとしています。しかし本日のゲスト、パブリックシチズン(Public Citizen)のロリ・ウォラックは、「我々はこの合意が米国に全く必要ないものだと、議員全員に言わせなくてはなりません」と主張します。TPPは、2016年大統領選でも争点の一つとなり、「TPPに賛成する候補への支持率は、どの州でも5パーセント以下です」とウォラックは指摘します。

共有します