暴露されたTPP:著作権法書き換えと ネット上の自由を制限する秘密の協定文書を ウィキリークスが公開

2013/11/14(Thu)
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ウィキリークスは、米史上最大の貿易協定となる環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の一部となる予定の秘密文書の内容を公開しました。ここ数年、米国と環太平洋地域の12の国は、この包括的な合意を巡る交渉を密室で行ってきました。13日にウィキリークスが発表した、95ページのTPP草案の一章には、特許、著作権、商標、工業意匠に関連する合意の詳細が記されています。そしてこれらの事項がインターネット・サービス、市民の自由権、出版権から医薬品の入手しやすさなど、さらに広範囲の事項と関連していることも言及されています。反対派は同協定は知的財産権、製品の安全管理や、環境規制についての米国の法律を書き変える可能性があると言い、一方支持派は雇用創出と景気の後押しになるとしています。オバマ大統領とマイケル・フロマン米通商代表は、今年末までにTPPの最終案をまとめたい考えだといわれており、大統領に「特急権限」と呼ばれるものを与える法案を迅速に通過させるよう議会に圧力をかけています。11月第3週、下院の民主党議員151名と、共和党議員23名は、大統領が「外交を隠れ蓑に法を作る」勝手を許すつもりはないと、オバマ政権に対し書簡を送りました。TPPについて、ケイトー研究所(Cato Institute)の政策アナリスト、ビル・ワトソンと、「パブリックシチズン」(Public Citizen)の「グローバル貿易ウォッチ」プログラム代表ロリ・ウォラックに議論してもらいます。

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