ジェフ・ベゾスがCEOを退いてもアマゾンの「略奪的ビジネスモデル」は議会が止めない限り続く

2021/2/3(Wed)
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【21/02/03/3】アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、今年後半に最高経営責任者(CEO)を退任し、取締役会長に就任すると発表しました。30年近くにわたるベゾスの支配の下で、アマゾンはオンライン書籍販売の単一事業から多岐の事業にまたがる巨大なビジネス帝国へと成長し、ベゾス自身も世界でもっとも裕福な人々に仲間入りしました。同社のクラウドコンピューティング部門の責任者であるアンディ・ジャシーが後任としてCEOに就任する予定ですが、ベゾスは引き続きアマゾンの最大株主であり、取締役会にとどまります。今回の発表の背景には、アマゾンなど巨大テック企業を分割するよう議会に求める声が高まり続けていることがあります。消費者擁護団体パブリック・シチズンのロバート・ワイスマン代表は、つぎのように指摘しています。「ベゾスは社内で新たな役割を担うことになるのですから、アマゾンに何か変化が起こるなどと期待するわけにはいきません。アマゾンに巨大な富と力が集中することが許されているうちは、経済もアメリカの民主主義も、公正かつ適正に機能することは不可能です」。

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