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2020年12月2日(水)

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  • 【20/12/02/1】ジョー・バイデン次期大統領は今週、経済顧問主要メンバーを発表し、次期政権がめざす経済回復政策の基調を打ち出しました。行政管理予算局長には、民主党系シンクタンク、アメリカ進歩センター(Center for American Progress)のニーラ・タンデン所長が、指名されました。[上院で承認されれば]、タンデンは、非白人系の女性として、また、南アジアの女性として初めて、この地位に就くことになります。一方、同シンクタンクが資金提供企業と深い関係にあること、タンデンが民主党の進歩派を攻撃し、傷つけてきた経験があり、外交的立場が攻撃的であることから、タンデンの起用に反対する声もあります。バーニー・サンダースの2020大統領選挙運動で全米報道担当だったブリアナ・ジョイ・グレイは、バイデンの新政権チームが「個人のアイデンティティを重視して選ばれていることが強調されている」が、いろいろな社会・エスニック層から選ぶだけでは不十分だといいます。「選ばれた人のなかには重大な問題点を抱えている人もいて、大半の米国人、とりわけバーニー・サンダースに共感を寄せる人々の考え方を代表するような進歩派の人物は、だれひとりとして、いません」。Image Credit: Mike Segar/Reuters

  • 【20/12/02/2】新政権の経済チーム立ち上げにむけ、ジョー・バイデン次期大統領は、投資大手のブラックロック(BlackRock)社関係者を複数指名しました。同社は、「政府の第4部門」と呼ばれています。バイデンが、国家経済会議(NEC)委員長に指名したブライアン・ディースは、バラク・オバマの元顧問で、現在はブラックロック社の、持続可能投資の国際部長です。同社は世界最大の資産運用企業で、金融資産(portfolio)は7兆ドルを超えています。進歩派がウォール街の影響力のない閣僚人事を要求している時に、このような人事が行われているのです。「ブラックロック社は、うまく立ち回り、ウォール街の『善玉』のような評価を高めてきました」が、同社の実際の行動は違うと、政治誌『ニュー・リパブリック』のスタッフライター、ケイト・アロノフは指摘します。「何度も何度も、ブラックロック社は規制を逃れ、とりわけ昨年はそれが顕著で、ブライアン・ディースが現職にいた間、環境問題に配慮している印象を与えてながら、みごとに利益をあげたのです」。Image Credit: Reiss Center // Mandel Ngan/Reuters

  • 【20/12/02/3】マルコムXの新しい伝記の大作the Dead are Arising (『死者はよみがえる』)の共同執筆者、タマラ・ペインがゲストです。このほど、2020年度の全米図書賞をノンフィクション部門で受賞したこの伝記は、マルコムXの家族、友人、仲間や敵対者などとの数百に及ぶインタビューを織り込み、マルコムXの人生を網羅しています。同書は、レス・ペインが数十年にわたって行ったマルコムX研究を基盤にしています。レスは2018年に他界し、娘のタマラ・ペインがこの伝記を完成させました。「父がマルコムに敬服したのは、内面的なものも含めて黒人が置かれている状況に取り組み、こうした状況の中で私たち黒人が黒人自身をどのようにみているかを問題にしたからです」と、タマラはいいます。タマラは、父親について、公民権運動の時代をいかに生きたか述べ、マルコムXが説いたことばをしっかりと理解していた人だったと語っています。

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