米民主党がトランプ大統領を弾劾する手筈を進めています。民主党大統領候補のジョー・バイデンとその息子ハンターを調査するようウクライナ大統領に働きかけたことが理由です。およそ90%の民主党下院議員が弾劾を求めています。26日木曜日、匿名の内部告発者による告発状が機密解除されて公開され、7月にトランプ大統領がウォロディミール・ゼレンスキー大統領にかけた電話の詳細が明らかになりました。告発状の中で、匿名の内部告発者(CIA職員だと特定されています)は、トランプが「大統領の職権を使って、2020年の米大統領選挙への外国の干渉を懇願した」と非難しています。さらに、ホワイトハウスが、トランプがゼレンスキーと電話で交わした会話の全ての記録を、コードワード・レベル機密情報専用のネットワークから独立したコンピューターシステムに移すことで「隔離」しようとした手法に関する詳細も明らかにしました。内部告発者は告発文の中で、「私が話したホワイトハウスの職員によると、大統領の通話記録がコードワード・レベルの機密システムに入れられたことは、トランプ政権の下では『初めてのことではありません』。国家安全保障上の機密事項だからではなく、政治的にデリケートな情報を保護することだけが目的なのです」と告発状には書かれています。展開中のスキャンダルの詳細について、調査報道サイト『インターセプト』の国家安全保障担当の上級記者ジェイムズ・ライゼンに話を聞きます。
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