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2019年8月26日(月)

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  • ロシア北部で8月8日に起きた謎めいた核関連事故をめぐる疑問が渦巻いています。この爆発事故で5人の原子力科学者を含む7人が死亡、周辺地域の放射線量が一時的に急上昇するなど、影響はスカンジナビア半島まで及ぶ恐れがあります。米国の専門家は、爆発が起こったのは原子力推進式の巡航ミサイルの実験中だとみています。ロシア政府は当初、放射線漏れを否定しましたが、同月26日、国立気象当局が軍実験場付近のセベロドビンスク市で採取されたサンプルから放射性同位元素が見つかったことを認めました。核実験を監視するノルウェーの非営利組織「NORSAR」は、8月8日には2回の爆発が起こり、2回目が放射線の放出源になったと考えています。ロシアの核関連事故の対応は、史上最悪の核関連事故とされる1986年のチェルノブイリ原発事故をソ連が隠蔽(いんぺい)したことを思い起こさせるという人がいます。マサチューセッツ工科大学の科学技術社会論の教授で環境と原子力の歴史が専門のケイト・ブラウンに話を聞きます。ブラウンは新著Manual for Survival: A Chernobyl Guide to the Future(『生き延びるためのマニュアル:チェルノブイリが教える未来』)があります。

  • ロシアで起こった謎めいた核関連事故で7人が死亡しました。1986年のチェルノブイリ原発事故を振り返りましょう。この事故では、放射性物質を含む雲がロシアとベラルーシ、欧州の広範な地域に到達し放射性降下物となりました。しかしこの事故による死者数は今も不明です。チェルノブイリは史上最悪の核事故とされていますが、マサチューセッツ工科大学の科学技術社会論教授、ケイト・ブラウンは、この災害について私たちが知っていることの多くは不正確だと指摘します。ブラウンは新著 Manual for Survival: A Chernobyl Guide to the Future(『生き延びるためのマニュアル:チェルノブイリが教える未来』)で、旧ソ連の数万の人々が受けた放射線被害の知られざる壊滅的影響を記録し、被害の実態が何十年も報道されてこなかったと指摘します。「5年にわたる調査の結果、チェルノブイリについて私たちが知っていることの多くは不十分であるか、完全に間違っているということが分かりました」とブラウンは言います。

  • イスラム教徒が大半を占めるカシミール地方のインド支配地域では、この地域の自治権をインドが剥奪し封鎖してから4週目に入りました。インドは8月5日、同地域に戒厳令を敷き、すべての通信を遮断しました。多くの政治的指導者を含む4000人以上が拘束され、食糧や薬の不足がますます深刻化していると地元住民は訴えています。インドは先週末、インド国民会議元総裁のラーフル・ガンディーを含む野党政治家代表団によるカシミール訪問を足止めしました。インドの行動は、インドと同じく核保有国でカシミールの領有権を主張するパキスタンとの緊張を一気に高めています。デモクラシー・ナウ!はカシミールの現地調査からインドのニューデリーに戻ったばかりのカビタ・クリシュナンにインタビューしました。クリシュナンは、全インド進歩的女性連合の事務局長で、インド共産党マルクス・レーニン主義派解放派のメンバーです。

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