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2019年11月12日(火)

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  • ブラジルで11月8日、580日間収監されていたルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ元大統領が刑務所から釈放されました。ルラの予期せぬ釈放は、ブラジルの最高裁判所が下した、有罪判決後上告している被告の強制的収監を止めるという決定の結果です。ルラは、係争中の汚職と資金洗浄容疑で12年間の禁錮刑に服していました。この有罪判決は、極右の現ブラジル大統領ジャイール・ボルソナーロの協力者で保守派のセルジオ・モロ判事によって言い渡されたもので、ルラは長い間無実を主張していました。ルラは2022年の大統領選でボルソナーロに挑戦することを公約しています。ルラが収監された2018年4月、彼は大統領選の世論調査でトップでした。新ドキュメンタリーThe Edge of Democracy(『土壇場の民主主義』)は、ルラの収監と元ブラジル大統領ジルマ・ルセフの弾劾を順を追って記録しています。また、元軍人でブラジルの過去の軍事政権を賛美し、気候危機を否定し、女性憎悪、同性愛嫌悪、人種差別を称賛するジャイール・ボルソナーロ大統領の台頭の余波も検証しています。ブラジルの映画製作者で『土壇場の民主主義』の監督であるペトラ・コスタに話を聞きます。

  • 公選弁護士のチェサ・ブーダンは、接戦だったサンフランシスコ地方検事選で驚くべき勝利を収め、勝利宣言しました。ブーダンは、現金保釈制度の廃止、麻薬戦争の終息を公約として出馬、民主党の大統領候補バーニー・サンダース上院議員の公認を受けていました。彼の勝利は、彼の選挙運動に対抗することに全力投入していた民主党上層部に対する痛烈な批判のメッセージとなりました。サンフラシスコ市長のロンドン・ブリード、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム、上院議員のダイアン・ファインスタインとカマラ・ハリスは全員、ブーダンの対抗馬スージー・ロフタスを支持していました。ブーダンは「ウェザー・アンダーグラウンド」(Weather Underground)の活動家キャシー・ブーダンとデビッド・ギルバートの子供で、彼の両親は二人とも彼がまだ幼児のときに投獄されました。彼は、ニューヨーク州北部の刑務所に今も収監されている父親を訪ねた帰りの飛行機の中で、自分が僅差で選挙に勝ったということを知らされました。4日間かかった開票が終わって、ブーダンは勝利を宣言しました。サンフラシスコからチェサ・ブーダンに話を聞きます。

  • シアトルでは社会主義者の市議会議員クシャマ・サワントが、シアトル最大の民間雇用者で世界で最も力のある企業の1つ、アマゾン社と競った選挙戦で再選されました。アマゾン社はシアトルの市議会選に合計で150万ドルを注ぎ込み、サワントの対抗馬イガン・オリオンを約50万ドルかけて支援していました。クシャマ・サワントは、ほぼ100年ぶりにシアトル市から選出された社会主義者の政治家です。彼女は、シアトルを時給15ドルの最低賃金を採用した最初の主要米国都市にするなど、数々の進歩的な政策を首尾よく推し進めてきました。シアトルからクシャマ・サワントに話を聞きます。今回の再選の勝利は「アマゾン社と世界一の大富豪ジェフ・べゾスに対するはっきりとした拒絶の表明というだけでなく、シアトルの今後の展望への住民投票でもありました」とサワントは言います。「シアトルの有権者はシアトルは売りものではないと言ったのです。」

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