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2018年5月30日(水)

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  • ハーバード大学の研究チームがハリケーン・マリアによるプエルトリコの死者数は公式集計64人の70倍にのぼる可能性があるという驚くべき調査結果を発表しました。医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)に発表されたこの新研究によれば、死者数は最低4645人、おそらくは5740人にも上ります。トランプ大統領はこれまでのところこの研究結果に何の反応も示していません。しかし、トランプ大統領は昨年10月にプエルトリコを視察した際には、公式集計による死者数が少なかったことを誇らしげに語っていました。死者数が少なくとも4645人だとすると、ハリケーン・マリアは米国の歴史上二番目に多くの死者を出したハリケーンです。死者数が最大だったのは、1900年にテキサスで1万2千人が死亡したハリケーン・ガルベストンでした。ハーバード大学の研究は、「[停電や交通網の破壊などにより]医療が中断されたことがハリケーンから数カ月後も高い死亡率が維持された主要な要因であり、研究結果は広範に報告されている医療システムの中断と整合している。医療の中断は、現在、自然災害の際、罹患率と死亡率のいずれをも上昇させる大きな要因になってきている」としています。プエルトリコのサンフアンで、プエルトリコ調査報道センターの共同創設者であり記者であるオマヤ・ソーサから詳しく聞きます。彼女の最新の記事は、「プエルトリコ政府は、ハリケーン・マリア関連の大半の死を防ぐ措置をほとんど実施しなかった(Puerto Rico Government Did Not Prevent Most Hurricane María-Related Deaths)」です。

  • 29日、ABC局は人気番組『ロザンヌ』の主演スター、ロザンヌ・バーのツイッターでの一連の人種差別発言を受け、番組の打ち切りを発表しました。ツイッターの中でロザンヌは、「VJは、ムスリム同胞団と『猿の惑星』との落とし子」と書いていました。VJとは、長年、オバマ前大統領の顧問をつとめた、アフリカ系アメリカ人女性、バレリー・ジャレットのことです。ロザンヌはまた、ユダヤ系の億万長者ジョージ・ソロスをナチの協力者だったと非難し、チェルシー・クリントンを攻撃しました。番組の打ち切り決定を行なったのは、アフリカ系アメリカ人として初めて主要テレビ局の社長となったチャニング・ダンジです。昨年放送が始まった1980年代のシチュエーション・コメディのリバイバル番組『ロザンヌ』は高視聴率を取り、トランプ大統領から絶賛され、ロザンヌは番組の成功を祝う電話を受けました。リオデジャネイロにいるグレン・グリーンウォルドから詳しくききます。

  • 29日、動物の権利擁護団体Direct Action Everywhere[「あらゆる場所で直接行動」の意]の数百人がカルフォルニア州ペタルマで鶏を飼育している工業型卵農場に向けて抗議デモを行いました。サンライズ・ファーム社が所有するこの施設は、アマゾン社やホール・フード社に平飼い飼育の鶏卵を納入しています。活動家によれば、彼らは37羽の鶏をこの飼育場から救出し、保護のため獣医のもとへ運びました。警察は不法侵入で39人を逮捕しました。ピューリツアー賞受賞歴のあるジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドから詳しく聞きます。彼は先週末、カルフォルニア州バークレーで開かれた動物解放会議(Animal Liberation Conference)で講演を行ったところです。

  • 米国では動物実験が急増しています。農務省の報告によれば、2016年の一年だけで、6万1千頭の犬が米国内の実験で使用され、その他の動物も含めると82万頭が実験のために使用されました。調査報道サイトの『インターセプト』は、米国内で動物実験を唯一の目的として犬を飼育する、規制が少なく利益が大きい業界について大掛かりな調査を行いました。調査は、実験施設にビーグル犬を販売する三大企業の一つであるリドグラン・ファームズ社のおぞましい実態を明らかにしました。リオデジャネイロにいる『インターセプト』のグレン・グリンウォルドから詳しくききます。彼の徹底調査のタイトルは、"Bred to Suffer: Inside the Barbaric U.S. Industry of Dog Experimentation”(「苦しむために育てられる:米国の野蛮な犬実験産業の内幕」です。

  • CNN放送が伝えるところでは、ウィキリークスの創設者であり編集長であるジュリアン・アサンジは、過去6年間の亡命生活を送ってきたロンドンのエクアドル大使館から移動させられる危機に直面しています。同大使館から強制的に退去させられれば、英国当局に逮捕され米国に移送される危険があります。エクアドル政府は3月、アサンジのインターネットを遮断しました。エクアドルの前大統領ラファエル・コレアが『インターセプト』に語ったところによれば、エクアドル現政権はアサンジが訪問者と会うことも禁止しており、コレアはこれを戦術的な「拷問」だとしています。コレアは、エクアドルが「米国と正常な主権国家同士の関係を維持しておらず、服従しているだけ」と批判しています。アサンジに関するもうひとつのニュースは、民主党全国委員会が、2016年の大統領選挙でハッキングされた文書を公開したとして、4月にウィキリークスを提訴したことです。リオデジャネイロにいるグレン・グリーンウォルドから詳しくききます。彼は先月、『インターセプト』に”The DNC's lawsuit against WikiLeaks poses a serious threat to press freedom”(「民主党全国委員会によるウィキリークス提訴は、報道の自由に対する深刻な脅威である」)と題する記事を書きました。

  • 共和党下院議員の重鎮の一人が、トランプ大統領による一連の攻撃からFBIを擁護しています。トランプ大統領は、証拠のないまま、FBIが2016年の大統領選挙の際、トランプ陣営にスパイを送り込んだとする主張を続けています。下院の強力な監視委員会の委員長であるトレイ・ガウディー下院議員は29日、大統領選挙に介入しようとするロシアの企てを調査するためにFBIが秘密の情報提供者としてステファン・ハルパーを送り込んだのは正当な活動だったと述べました。ハルパーは、ロナルド・レーガンが選出された1980年の選挙においてCIAのスパイ活動を仕切っていました。グレン・グリーンウォルドから詳しくききます。

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