« 前  

2018年11月12日(月)

  次 »
  • 1918年11月11日午前11時、第一次世界大戦が終結し、先週末でちょうど100年となりました。パリではこの日、世界の指導者が集まり、「戦争を終わらせるための戦争」と呼ばれたこの戦争の休戦協定を記念し、死者に敬意を表しました。凱旋門での公式式典に続き、マクロンとメルケル・ドイツ首相は、プーチン・ロシア大統領やエルドアン・トルコ大統領を含む数十カ国の首脳とともに平和会議に出席しました。72人の首脳のうち会議を欠席したのはトランプだけだったと伝えられています。トランプはまた、10日に予定されていた米軍の戦没者墓地への訪問を、雨を理由にキャンセルしたことで幅広い批判に直面しています。この戦争とその記念の意義について、カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院で教えているアダム・ホックシールドに話を聞きます。ホックシールドはこの10月、Lessons from a Dark Time and Other Essays(『暗い時代の教訓 その他のエッセー』)を出版しました。11月に入ってからはニューヨーカー誌に“A Hundred Years After the Armistice”(「休戦協定から100年」)という記事を寄せています。

  • この先週末で第一次世界大戦を終わらせた休戦協定締結100周年となりました。フランスのマクロン大統領はコメントを発表し、その中でナショナリズムの危険に注意を呼びかけました。これは、最近自ら「ナショナリスト」と名乗ったトランプ米大統領への批判と広く受け取られています。マクロンはサミット直前、米国抜きで行動する欧州軍の形成も呼びかけています。ジャーナリストで作家のアダム・ホックシールドは、第一次大戦終結100周年はアナーキストの政治活動家で戦争に反対の声を発した人々をたたえる良い機会だと語ります。作家のエマ・ゴールドマン、社会主義者で労働組合活動家のユージン・V・デブス、ノーベル平和賞受賞のジェーン・アダムズなどが挙げられます。

  • 1914年から1918年まで続いた第一次世界大戦では、約1000万人の民間人が亡くなり、1000万人近くの兵士が殺されました。さらに2100万人が負傷しました。先週末は、大戦を終わらせたとされる休戦協定締結100周年の記念日となりました。しかしドイツの降伏を意味するこの協定は、ドイツの人々にとっては衝撃だったとジャーナリストで作家のアダム・ホックシールドは語ります。この協定によって、残忍な戦時下の海上封鎖の継続が可能となり、その結果、40万人以上のドイツ人が栄養失調で死亡しました。ドイツでは休戦協定後、右翼が再び台頭し、第二次世界大戦とホロコーストを招きました。ホックシールドは、第一次大戦はイラク戦争のように、さらなる戦争を避けるための重要な教訓を今日の指導者に与えていると語ります。「戦争はほとんど常に、解決を上回る数の問題を生み出します」とホックシールドは指摘します。「20世紀で最初の悲惨な戦争となったこの戦争から、あらゆる時代のすべての人が教訓を学ぶべきです」。

  • 連邦の定める祝日である退役軍人の日にちなみ、退役軍人の医療問題に目を向けます。マイク・ペンス副大統領は11日、FOXニュースに向け、退役軍人の医療に関するトランプ政権の成果と、「退役軍人の選択」(Veterans Choice)と呼ばれる政策の採択をたたえる文章を寄稿しました。しかし後者の政策は、退役軍人保健局に必要なリソースを枯渇させ、最終的には制度の民営化を強いるものとして批判されています。受賞歴のあるジャーナリストで作家のスザンヌ・ゴードンが番組に加わります。ゴードンの新著はWounds of War: How the VA Delivers Health, Healing, and Hope to the Nation’s Veterans(『戦争の傷:米退役軍人省がいかに退役軍人に健康や癒やし、希望を与えるか』)です。ゴードンは最近、ニューヨーク・タイムズ紙に“By Protecting Veterans’ Health, You May Protect Your Own.”(「退役軍人の健康を守ればあなたの健康も守られる」)と題した記事を寄せています。

  • カリフォルニア州サウザンドオークスのカントリーミュージックバーで7日、元米海兵隊員が発砲し、12人を殺害しました。犠牲者のほとんどは大学生でした。警察によると、容疑者は、アフガニスタンに派遣されたことのある28歳の元海兵隊員イアン・デビッド・ロングと特定されました。ロングには、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神的な健康問題の病歴がありました。この銃乱射事件を受け、戦争から戻ってきた退役軍人の精神的な医療支援をめぐる議論が全米で高まっています。イアン・ロングは今年前半、母親と住んでいた自宅でトラブルを起こし、警察が対応した後、精神衛生の専門家による評価では問題なしと判断されました。スザンヌ・ゴードンに詳しく聞きます。新著で、米国の退役軍人に医療を提供し、医療の技術革新を生み、戦争の傷を癒す退役軍人保健局の歴史を調査しました。

Syndicate content