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2018年10月9日(火)

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  • 中南米の政治情勢に劇的な変化を引き起こす可能性のある大事件が起きています。極右の指導者ジャイル・ボルソナロが10月7日のブラジル大統領選で予想をはるかに超える46%の得票で決定的な勝利をおさめたのです。元軍人のボルソナロは、長年にわたり人種、性的少数者、女性に対する差別的な発言を繰り返し、ブラジルの軍事独裁を公然と称賛してきました。彼は10月28日の決選投票で、左派・労働党のフェルナンド・アダジと対決します。アダジは10月7日の投票で29%の票を獲得しました。多くの人がブラジルの民主主義の将来が危機にひんしていると警告しています。ブラジルの「社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)の代表であるマリア・ルイサ・メンドンサに話を聞きます。彼女は、ボルソナロは「ファシスト」で、彼の当選は「ブラジルに非常に危険な状況」を生み出す可能性があると言います。

  • 国連の気候協議会による新報告書は、地球温暖化を減速し地球規模の災害の規模を抑制するために人類に残された時間はあと十数年しかないと警告しています。それができなければ、増大する干ばつや洪水、山火事、貧困によって数百万の人々の命が危険にさらされることになるでしょう。国連の気候変動に関する政府間協議会(IPCC)によるこの包括的な報告書は、地球温暖化を最大で摂氏1.5度に留めるための即時的かつ前例のない世界規模の政策の変化を求めています。スウェーデンのウプサラ大学の環境開発研究センター(Centre for Environment and Development Studies)の気候変動指導教授で、イギリスのマンチェスター大学のティンダル気候変動研究センター(Tyndall Centre for Climate Change Research)のエネルギーと気候変動の議長であるケビン・アンダーソンに話を聞きます。彼は、IPCCの報告は二酸化炭素を最も排出している国々の責任を問うことそしそこなっていると言い、地球を滅亡から救うためには気候変動の「マーシャル・プラン」が必要だと主張します。「世界の二酸化炭素排出の約70%は、世界の人口の約20%からきています。我々が世界の全人口の75億人に焦点を当てることによって気候変動に取り組み、排出量を減らそうとするなら、排出の実際の責任がどこにあるかを取り違えることになると思います」と、アンダーソンは言います。「我々は排出国である20%に適合するべき政策を作ろうとししていないのです」。

  • マイク・ポンペオ米国務長官は10月第1週末、北朝鮮の平壌で金正恩委員長と、核軍縮へのさらなる前進を意図した会談を行いました。ポンペオはこの会談を成功と呼び、双方が金正恩委員長とドナルド・トランプ大統領の2度目の首脳会談に向けての詳細に合意するのに「非常に近付いた」と述べました。彼はさらに記者団に対し、金委員長が、北朝鮮が6回の核実験を行ったミサイルエンジン実験場と核実験場に国際査察団を受け入れることに合意したと話しました。しかし、ポンペオは北朝鮮が核兵器の燃料を生産している施設に査察団を受け入れるかどうかについては言及しませんでした。2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長であるべアトリス・フィンに、朝鮮半島の進行中の交渉、米国の核保有量、世界的な核兵器禁止への道のりについて話を聞きます。彼女は、ニュースクール大学で10月9日の夜に行われる「ネイション・インスティテュート」(Nation Institute)の第3回ジョナサン・シェル講演会でFate of the Earth (『地球の運命』)について話すためにニューヨークに来ています。

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