米国の第9連邦巡回区控訴裁判所は、7日(火)イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イェメンから米国への人々の入国を禁止するドナルド・トランプの大統領令の復活を許可するか否かに関する弁論聴取を行いました。この訴訟はワシントン州とミネソタ州が起こしたもので、この緊急聴取はシアトルの連邦地裁判事が全国的に効力をもつ、入国禁止令の一時停止を命じる仮処分を出した数日後に実施されました。司法省のオーガスト・フレンチィ弁護士は、裁判所がトランプの大統領令を審査する権限について疑問を呈しましたが、ワシントン州は行政府を審査するのは裁判所の義務だと論じました。口頭弁論の一部をご紹介すると共に、ACLU(アメリカ自由人権協会)のリー・ゲラーント弁護士に聞きます。ゲラーントは、トランプの入国禁止大統領令に対して最初に裁判所に異議を提出した人物で、その論議が全国的な差し止め命令の火付け役になりました。
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