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2016年1月25日(月)

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  • ロー対ウェイド判決は1月22日に43周年を迎えました。ロー判決とは全米の人工妊娠中絶に合法性を与えた米最高裁の判決です。そして今日から数週間後、米最高裁で同判決を骨抜きにする恐れのある事例の口頭審問が開かれる予定になっています。「ホール・ウーマンズ・ヘルス」対コール裁判です。この訴訟は、2013年にテキサス州で採択された女性の選択権に対する規制措置への異議申し立てとなるものです。規制は、テキサス州のウェンディ・デイビス上院議員の13時間に及ぶ抵抗、ならびに市民による議事妨害にもかかわらず議会を通過しました。規制法が通過して以来、テキサス州にあった40カ所以上の中絶クリニックの約半分が閉鎖しました。この規制法の完全施行が認められると、テキサス州で開業する中絶クリニックは10軒ほどしか残らないおそれがあります。危機が及ぶのはテキサス州だけではありません。2010年以降、全米の州議会で制定された中絶に対する規制は280件に上っています。今日は2名のゲストを迎えています。ドーン・ポーターは新作ドキュメンタリー映画Trapped(『捕われの身』)の監督です。アラバマ州とテキサス州の中絶クリニックが、クリニック閉鎖を狙った州規制にもかかわらず、患者のケアに奮闘する様子を捉えます。「ホール・ウーマンズ・ヘルス」対コール裁判で議論を行うナンシー・ノーサップは「性と生殖に関する権利センター」(the Center for Reproductive Rights)の代表です。

  • 米最高裁では、ロー対ウェイド判決を骨抜きにするおそれのある中絶に関する重大な審理の準備が進められています。今日は衝撃的な新作ドキュメンタリー映画Trapped(『捕われの身』)について考えます。この映画はTRAP法(特定の中絶クリニック提供者を標的にした規制)が南部の中絶クリニックに及ぼす影響について取り組んでいます。ドーン・ポーター監督と、映画の中で規制対象となった2人の主要人物を迎えます。ウィリー・パーカー医師はミシシッピ州に唯一残る中絶クリニック「ジャクソン女性診療所」(Jackson Women's Health)の医師です。ジューン・エアーズはアラバマ州モンゴメリーにある「リプロダクティブ医療サービス」(Reproductive Health Services)の経営者です。このクリニックはアラバマ州に残る数少ない中絶クリニックのひとつです。

  • 1月中旬、米国ではロー対ウェイド判決43周年をめぐって中絶反対派の抗議が連続して行われました。ワシントンD.C.では、新設される中絶クリニックの建設現場に抗議者が押し寄せ、胎児の写真を掲げました。この抗議で隣接するチャーター・スクールは2日間休校になりました。サンダンス映画祭での新プロジェクトは、中絶反対派の総攻撃をくぐって中絶クリニックに到達しようとする女性の疑似体験ができるプロジェクトです。"Across the Line"(『ラインを超えて』)は、中絶反対派の本物の音声を実体験できる、7分間のバーチャル体験プロジェクトです。このプロジェクトの共同考案者で「バーチャル・リアリティのゴッドマザー」として知られるノニー・デ・ラ・ペーニャと、制作責任者で米国家族計画連盟の副代表でもあるドーン・ラガンズに聞きます。

  • 白人ではない俳優が2年連続で1人もノミネートされなかったことを受け、アカデミー賞のボイコットを呼びかける俳優や映像作家が増えています。白人男性が多数を占める映画芸術科学アカデミーはこれに対し、2020年までに非白人と女性のメンバーを倍増させ、投票資格を全面的に見直すと約束しました。二人のアフリカ系アメリカ人の映画製作者に聞きます。スタンレー・ネルソンの最新作はThe Black Panthers: Vanguard of the Revolution(『ブラックパンサー:革命の先駆者』)です。ドーン・ポーターのTrapped(『捕われの身』)はサンダンス映画祭での上映がワールド・プレミアとなります。「野球が人種的に分離されていた頃を思い出します。当時は「ニグロ・リーグ」がありました。有能なスポーツ選手のすべてが認められていると本当に思っている人なんて、いるのでしょうか?」とポーターは言います。

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