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2016年1月5日(火)

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  • オレゴン州の僻地にある連邦政府所有の自然保護区で武装占拠が4日目に突入しました。自分達を「憲法の自由のための市民」(Citizens for Constitutional Freedom)と呼ぶ、自称反政府右翼の武装集団は1月2日、連邦の土地に放火したことで禁錮刑を言い渡された2人の農場経営者の支持をうたってマルヒュア国立自然保護区を占拠しました。この自然保護区はポートランドの南西約300マイルにあるオレゴン州の町バーンズ郊外に位置しています。この占拠のリーダーの中には、ネバダ州の農場経営者クリーブン・バンディの2人の息子アモンとライアン・バンディがいます。クリーブンは、数十年分の牛の放牧代を支払うことを拒否して、2014年にネバダ州で連邦政府のレンジャー隊とにらみ合いになりましたが、その折武装集団が彼を支援するために結集しました。クリーブン・バンディは、連邦政府が退却し、彼から押収した牛たちを解放したことを受けて、勝利を宣言しました。今回のオレゴンでの占拠は同様に、西部での公有地をめぐる闘いに端を発しています。一方、「南部貧困法律センター」(Southern Poverty Law Center)の新たな報告によると、米国の武装集団の数は過去1年で37%増加しました。南部貧困法律センターの代表であるリチャード・コーエンに話を聞きます。

  • 批評家たちは、武装集団のメンバーたちが大手メディアから受けている、彼らが言うところの特別待遇に疑問を投げかけています。その中には、オレゴン州東部の連邦政府が所有する自然保護区を占拠している集団のメンバーたちを「平和的な」抗議者と描写する報道も含まれています。AP通信は「平和的な抗議 オレゴン自然保護区での行動へ発展」という見出しを付けましたが、その後「平和的」という言葉を削除しました。CNNの法執行専門家アート・ロデリックは、武装集団は「何も略奪しない」ため、「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動の参加者たちとは違う扱いを受けていると言います。ワシントンポスト紙の政治記者ジャネル・ロスに話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、Why aren’t we calling the Oregon occupiers 'terrorists'? (『なぜ我々はオレゴン占拠者たちを“テロリスト”と呼ばないのか?』)です。「例えば黒人の抗議者たちが、武装して死ぬまで闘うと脅して裁判所を占拠しようと決めたなら、今回と同じような慎重で、手ぬるい、注意深く、考え抜かれた言葉遣いは、ほとんど想像できません」と、ロスは言います。

  • オレゴン州東部の連邦政府が所有する自然保護区を占拠している武装集団のメンバーたちは、この土地が彼らに「返却される」ことを要求しています。しかし、この森の所有権を持っているのは本当は誰なのでしょうか? ライターで、ディネ族とヤンクトン・ダコタ族の伝統遺産保護活動家で、2014年のバンディ農場でのにらみ合いついてネイション誌に執筆したジャクリーン・キーラーに話を聞きます。彼女は今、ほぼすべて白人の武装集団によって現在占拠されている森林がパイユート族の条約の権利であることを部分的に検証する新たな記事を執筆しています。

  • オバマ政権は、祖国での暴力から逃れてきた中米の人々を本国に送還する取り組みの一環として、強制捜査を実施し、家族を拘束することを始めています。これまでに少なくとも121人が拘束されています。ジョージア州のある家では、兄がギャングに殺された後にホンデュラスから逃げてきたホンデュラス人女性リゼット・メヒーアが、早朝の強制捜査のすえ9歳の息子と共に拘束されました。「私たちは、人々が夜中に消え、政府の職員や武装集団によって連れらされる国から逃げてきたのに、それと同じことが現在米国で起こっています。恐ろしいことです」と、ニューヨーク市立大学大学院の博士課程の学生で、「フロリダ移民同盟」(Florida Immigrant Coalition)の元青少年まとめ役のイザベル・ソウサ=ロドリゲスは言います。「だから私たちは立ち上がって闘うのです。私たちはこれ以上人間性を奪われることを拒否するからです」。ソウサ=ロドリゲスに話を聞きます。彼女は2010年、移民政策と移民改革の展望を話し合うためにオバマ大統領にホワイトハウスに招待されましたが、大統領と握手するのを拒否しました。

  • 移民強制捜査と警察による暴力は何が共通しているのでしょうか? それはどちらも、正義を要求する大きな社会運動を巻き起こしているということです。こうしたつながりは新刊When We Fight, We Win!: Twenty-First Century Social Movements and the Activists That Are Transforming Our World(『我々が闘えば、我々は勝つ!:我々の世界を変える21世紀の社会運動と活動家たち』)の中で検証されています。この本では、移民、黒人の命も大切、時給15ドル、性的少数者(LGBTQ)の権利など、幅広い運動が取り上げられています。同書の著者で教育活動家のグレッグ・ジョビン=リーズ、同書のアート・ディレクター、デイミリー・ヘルナンデス、そして同書で取り上げられた2人の活動家、シカゴの「正義同盟」(Justice Alliance)の全米代表ジツ・ブラウンと、ニューヨーク市立大学大学院の博士課程での学生で移民活動家のイザベル・ソウサ=ロドリゲスに話を聞きます。

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