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2015年12月3日(木)

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  • 英議会が397対223票でキャメロン首相のシリア空爆議を承認した数時間後、英国の戦闘機はシリア国内の標的に向けて空爆を開始しました。戦闘機はキプロス島の英空軍基地から出動し、自称「イスラム国」の支配下にあるシリア東部の油田地帯を攻撃しました。シリア空爆への賛否を巡り、野党労働党の意見が割れました。ジェレミー・コービン党首は空爆に反対しましたが、コービン党首の「影の内閣」で外相に指名されたヒラリー・ベン議員は賛成の立場をとりました。英議会が12月2日に行った10時間に渡る討議からコービン党首、ベン議員、そしてデイビィッド・キャメロン首相の演説の抜粋を放送します。

  • 「シリアの人々に連帯感を持っている者は、英国がシリアへの空爆を拡大することがシリアの人々を助けることになるとは思っていません」と、かつて「英国戦争反対同盟」(Stop the War Coalition in the United Kingdom)で全国まとめ役を務めたアサド・レーマンはいいます。キャメロン首相のシリア空爆提案を議会が397対223票で承認した数時間後、戦闘機がシリア国内で空爆を開始したことについて、彼は次のように語りました。「今のところ、テロリストと言われている人々だけをを殺害し、無実の市民を巻き込まないという魔法のように正確な爆弾は開発されていません。悲劇的な犠牲が出ることは分かっており、これは英政治史の汚点なのです」

  • 今週のデモクラシー・ナウ!はパリで行われている国連気候変動会議から放送しています。本日は地球温暖化と世界的な紛争増加の関係について分析します。「紛争問題を解決したいなら、根本的原因である不平等と気候変動に目を向けるべきです」とアサド・レーマンは言います。レーマンはかつて、「英・戦争反対同盟」(Stop the War Coalition in the United Kingdom)で全国まとめ役を務め、現在は国際環境NGO「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)の国際気候部長です。彼は2006年から11年の5年間、シリアでは同国史上最悪の干ばつがあったことを指摘します。その干ばつで200万人近くが地方から都市部に移住を余儀なくされ家畜の8割が死亡しました。レーマンはこれを、大規模な社会不安によって引き起こされた「アラブの春」と比較します。 「アラブの春」も部分的には農業が崩壊し食費が3倍に跳ね上がったことに起因するからです。

  • 12月2日の朝、攻撃用ライフルおよび半自動拳銃で武装した男女が、カリフォルニア州サン・バーナーディーノの社会サービス施設で銃を乱射、14人が死亡少なくとも17人が負傷しました。容疑者とみられる夫婦サイード・ファルークおよびタシュフィーン・マリクは後に警察に射殺されました。乱射事件が起こったのはロサンゼルスから60マイルほど東にある、障がい者向けサービスを提供する施設「インランド・リージョナル・センター」です。今回の事件は、約3年前にコネチカット州ニュータウンのサンディーフック小学校で、銃で武装した男が、大半が小学生であった26人の犠牲者を殺害した銃乱射事件以来、最悪のものとなりました。今回の事件の5日前には、コロラド州コロラド・スプリングの中絶も提供する「プランド・ペアレントフッド」(Planned Parenthood)の施設で、銃で武装した男が3人を射殺、9人を負傷させる事件がありました。ウエブサイト「ShootingTracker.com」の調べによれば、2015年米国ではこれまでに355件の銃乱射事件が発生したということで、これは平均1日1件以上となります。より厳格な銃規制を求めるカリフォルニア州議会議長代行ケビン・デ・レオンに話を聞きます。

  • 12月2日、フランスのベルナール・カズヌーヴ内務大臣は、130人が犠牲となった11月13日のパリでの同時多発テロ後の非常事態宣言以降、当局は2200件の家宅捜索を行ったと発表しました。非常事態宣言下のフランスでは、警察は司法の監視なく家宅捜索を行うことができます。更に、警察は263人を尋問し、そのほとんどは今も拘束されています。その他にも330人が自宅軟禁中で、3つのモスクが閉鎖されました。今回の家宅捜索の標的となった人々の大部分はイスラム教徒でした。「フランスのイスラム嫌悪に反対する共同体」(Collective Against Islamophobia in France・CCIF)の報道官および国際関係デスク長のヤセル・ロウアティに話を聞きます。

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