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2015年4月20日(月)

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  • 本日はFBIがテロ対策のおとり捜査において、密告者を使う闇の部分に光を当てた衝撃的な新作映画を時間いっぱい取り上げます。おとり捜査の工作員は、潜在的なテロリストを事前に発見しテロを根絶するために利用されます。9/11テロ事件以来、少なくとも158名がおとり捜査を使って起訴されました。しかし、標的になるのはほとんどの場合、「知的障害や精神障害の者、困窮している人たち」など不適当な人々だと批判されています。映画 (T)ERROR(『(T)エラー』)は、いくつかの主要なテロ事件で鍵となる役割を演じた特定の密告者の内側に迫り、彼が最新のおとり捜査を遂行する過程を映像に収めています。この映画が実現したのは、二人のインディペンデント映画制作者が、秘密捜査で「シャリーフ」と呼ばれるサイード・トーレスの行動に異例の接近を許されるようになったからです。トーレスは63歳の元黒人革命家ですが、FBIの密告者になって、イスラム教に改宗した白人ハリーファ・アラキリ(Khalifah al-Akili)を監視していました。トーレスは監督の一人リリック・カブラルと顔見知りで、自分が密告者であることをカブラルに告白した後、自分の経験を、上司には内緒で打ち明けることに合意しました。映画制作が進むうち、アラキリが彼のフェイスブック上で、FBIが彼を標的にしている疑念を表明しはじめました。映画製作者たちはこの機会をとらえ直ちにアラキリに接近し、インタビューを始めました。それと同時進行で、「シャリーフ」がアラキリを監視しているところも撮影しています。この間、アラキリもシャリーフも、映画制作者たちが相手方とも話をしているとは知りませんでした。

    映画『(T)ERROR』を共同監督したリリック・ R・カブラル とディビッド ・フェリックス・サットクリフを招いて話を聞きます。また、連邦刑務所に収監されているアラキリのインタビューも放送します。アラキリは、自分がFBIの「おとり捜査」の標的であることを人権団体にEメールで伝えた数日後に逮捕されました。麻薬販売で重罪の前科を持つ彼は、不正銃保持の罪で現在連邦刑務所で8年間の刑に服しています。市民的自由保護全国連合(National Coalition to Protect Civil Freedoms)の代表スティーブ・ダウンズにも話を聞きます。彼は"Inventing Terrorists: The Lawfare of Preemptive Prosecution"(テロリズムの発明:先制起訴による訴訟攻撃)というレポートを昨年発表したProject SALAM(ムスリムのための支援と法的弁護プロジェクト)とも協力しています。また投獄中のパキスタン人の科学者アーフィア・シジキ博士の弁護士も務めています。2005年に「シャリーフ」ことサイード・トーレスが関与したFBIとニューヨーク市警の共同おとり捜査で逮捕されたターリック・シャーの母親マレーネにも話を聞きます。彼女は映画の中で、息子のシャーが親友と思い込んでいたシャリーフが、実際はFBI密告者であったことについて詳述しています。

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