共和党多数となった新議会での民主、共和2党間の争点はつきませんが、次の多数党上院院内総務となる可能性のあるミッチ・マコーネルは、国際貿易に関してはオバマ大統領と同様の見解でいると語っています。これは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にとって、どういう意味となるでしょうか? 「パブリック・シチズン」(Public Citizen)の「グローバル貿易ウォッチ」(Global Trade Watch)のロリ・ウォラックの分析を聞きます。一部の分析では共和党の議席増で、TPPに関する合意を可能にするために、議会での「特急権限」法案通過が加速するとしていますが、「共和党はオバマ大統領を、本来の枠を超えて権力を振るっている帝国主義の大統領と批判してきたのですから、自分達から大統領に更なる権限を付与するのは少々不本意だと思います」とウォラックは言います。物議を醸しているいわゆる自由貿易協定は12カ国、世界経済の40パーセント近くが関係しています。来週のアジア太平洋経済サミットに先立ち、12カ国の貿易大臣がTPP交渉のため北京に集まり、交渉をつづける予定となっています。
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