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2013年11月22日(金)

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  • ポーランドのワルシャワで開催されている国連気候変動サミット(COP19)は、交渉の最終段階に入りましたが、先進国と開発途上国間の深い溝はまだ埋まっていません。ここ2週間約200カ国の代表が、2年後にパリで同意されることになっている新しい気候変動枠組条約の基盤を作るための交渉を続けましたが、11月21日には様々な環境保護グループの活動家800名が交渉の場を退場するという、前代未聞の出来事がありました。米国の気候変動担当特使であり、COP19で米国の交渉リーダーでもあるトッド・スターンは、その後の記者会見でデモクラシー・ナウ!のエイミ・グッドマンの質問に対し、世界最大汚染国である米国が、温室効果ガスによる貧しい発展途上国への被害に対して賠償するべきであるという要求を拒否しました。本日は2人のゲストに話を聞きます。サウス・センターの事務局長、マーティン・コーと、ザ・ヒンドゥー紙のシニア・アシスタントエディターのニティン・セティです。セティは、気候サミット開始前に米国の外交官たちに配布されたブリーフィングを入手して公開し、発展途上国が気候変動に適応するための支援に対して、米国がどのように反対しているかを明るみに出しました。その内部資料によると、米国代表団は、ワルシャワでのサミットが、ますます「非難と責任に焦点がおかれる」ようになり、また貧しい国々が「海面上昇、干ばつ、激しい暴風雨などの災害による気候被害について賠償を求める」ことを懸念しています。

  • 本日の放送の直前、ソマリアの若い活動家マリアン・オスマンが、ワルシャワでの国連気候変動交渉の総会で、演説を行いました。オスマンは言います。「ソマリアには、こんなことわざがあります。指一本では太陽を隠せない。ごまかしで、真実を隠すことはできません。いま、ソマリアやフィリピンで援助を必要としている何万人もの人々に聞いてご覧なさい。あなたがたが政治的な引き伸ばしをどのように行っても、気候変動による危機が存在する事実を隠すことはできません」。今月初め、ソマリアのプントランド地方を破壊的な大竜巻がおそい、すでに困窮している住民に災害が追い打ちをかけました。

  • 京都議定書で気候変動を軽減する決め手の一つとして提案された「炭素市場の創設」が、ポーランドのワルシャワで開かれている国連気候変動会議で再浮上しています。しかし参加している気候活動家たちは、それは銀行家や官僚が推し進める「偽のソリューション」であると言います。南アフリカの活動家とパトリック・ボンド教授の話を聞きます。COP19での交渉は、CO2の排出を削減し、気候債務を支払うことにもっと焦点をおくべきだと、ボンド教授は言います。

  • 世界中から集まった気候活動家が、ワルシャワのダウンタウンにある情報センターにあつまり、気候変動に対処する戦略を練るための独自のサミットを開催しました。彼らの多くは国連の気候変動サミットにも出席しましたが、21日にその進行状態に抗議して19年来初めて国連サミットを退場しました。デモクラシー・ナウ!のエイミー・リトルフィールドとハニー・マスードが、同センターを訪問しレポートしています。「これは素晴らしく、貴重なスペースです」と、ケニアの活動家ルース・ンアンブラは言います。「COP19で何も成果がなかったとしても、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)にかかわる青年層の行動が議論の方向性を大きく変えました」 。

  • ワルシャワ国連気候変動サミット報道の締めくくりとして、アフリカ大陸での気候変動について2人のゲストに話を聞きます。トシ・パヌ-パヌは、国連の気候変動交渉におけるアフリカ·グループの元リーダー、ミティカ・ミウェンダは、パン・アフリカ気候正義同盟の事務局長です。アフリカが気候変動の影響に対処するための財源を持たないことは、多くの人が指摘しています。「年が変わるたび、アフリカは火に向かって追い込まれているのです。アフリカはもう、これ以上待つことはできないのです」と、パヌ-パヌは言います。

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