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2013年6月14日(金)

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  • インディペンデント紙のベテラン外国特派員パトリック・コウバーンがシリア情勢について話します。オバマ大統領はバシャル・アル=アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリアの反政府勢力に直接武器を供与すると決定しました。コウバーンは「とても鵜呑みにはできません。2002年から03年にかけて米国政府がサダム(・フセイン)の大量破壊兵器について何と言っていたかを彷彿とさせます」と言います。コウバーンは、米国の関与が地域紛争を激化させ「何年も長引かせる」恐れがあると警告する一方、ホワイトハウスの主張を鵜呑みにするメディアを批判しています。

  • 内部告発者エドワード・スノーデンの追跡に「必要な全措置」を取ると米国は公言しています。ジェイムズ・バンフォード記者と国家安全保障局(NSA)が秘密裏に拡大している監視とサイバー戦争について話します。バンフォードはワイアード誌に寄稿した最新記事で、NSA長官キース・アレグザンダー大将の人物像を紹介しながら、PRISM、電話の通話監視、ユタ州ブラフデールにNSAが建設した巨大なスパイセンターなどの事象の接点をつないでいきます。アレグザンダーは「アメリカの諜報分野で、いまだかつて誰も手にしたことのない強大な権力を握っています。指揮下の人間の数、管轄権の広がり、君臨期間の長さ、機密性の高さなど」とバンフォードは言います。バンフォードはThe Shadow Factory: The Ultra-Secret NSA from 9/11 to the Eavesdropping on America(『影の工場:過度に秘密なNSAの9.11からアメリカ盗聴まで』)の著者です。1980年代にNSAの存在を明るみに出すことに寄与して以来、30年間にわたりこの機関を取材してきました。

  • 女性の健康問題での大きな勝利です。分離した人間の遺伝子に特許は認められないと連邦最高裁が9-0の評決で判断を下しました。これはミリアド・ジェネティクス社が、乳がんや卵巣がんの発病リスクを高めるとされる遺伝子の特許を持つことを巡る訴訟の判決です。この企業は自社が特許を持つ遺伝子BRCA1(ブレストキャンサー・ワン)およびその類似遺伝子BRCA2に関するすべての研究をやめさせる権利があると主張し、自社のみが女性の体内でそれら遺伝子に突然変異が有るか無いかを調べる生命にかかわる試験を行う権利を持つと主張していました。しかもこの試験は、ほとんどの患者にとっては手が届かない高額なものでした。「この判決は非常に重要です」とゲストのロバート・スイート判事は言います。彼はニューヨーク南部地区上級連邦判事で、今回の最高裁判決の前にミリアド・ジェネティクスのくだんの特許権を無効とする原判決を下した人物です。「知識の自由、遺伝子に関する知識の自由の問題は、今後何年にもわたって重大な問題になるはずです」。原告の一人リズベス・セリアーニにも話を聞きます。彼女はがん専門医に卵巣がんになるリスクが高いと診断されましたが、自分の医療保険がBRCAの遺伝子テストをカバーしていないことを知りこの訴訟に参加しました。アメリカ自由人権協会(ACLU)の女性の権利プロジェクトの上級弁護士でこの件の主任弁護士を務めたサンドラ・パクは、「本日の判決により、患者たちはずっとテストを受けやすくなり、選択肢も改善すると思います。ゲノムの他の部分を知りたい科学者たちにも朗報です。これでもう、科学研究に従事しているときにヒトゲノムの遺伝子特許で頭を悩ませる必要はなくなりました」と言います。

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