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2013年2月8日(金)

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  • オバマ大統領がCIA長官に指名したジョン・ブレナンが、7日の指名承認公聴会で、オバマ政権のテロ対策を強く弁護しました。武装無人機の利用増加や米国市民の意図的殺害などもです。「ジョン・ブレナンに問い質すべき核心的な問題は何ひとつ効果的な形で質問されませんでした」と、近日発売のDirty Wars(『汚い戦争』)の著者ジェレミー・スケイヒルは言います。「せっかくアンガス・キング上院議員やロン・ワイデン上院議員みたいな人たちが骨のある質問をしたのに。たとえば、CIAは米国の領土内で米国市民を殺害する正当な資格を有しているのかといった質問はとても鋭く、ブレナンはまともに答えられなかった。それなのに、後に続く質問でこの点にさらに突っ込むような場面がほとんどなかった・・・(ブレナンは)もう4年以上も’暗殺の帝王’と言えるような特別の権限を政府内で与えられてきました。それなのに連邦議会の公聴会の議論は、まるで中古自動車の購入の如何について論じているような感じで、まるで歌舞伎芝居です。とんでもない現状認識です」とスケイヒルは言います。

  • 2月7日のジョン・ブレナンのCIA長官指名承認公聴会ではコードピンクの活動家たちがブレナンの証言をたびたび中断させたため、短い休憩をとって活動家を会場から排除しました。活 動家女性の1人は米無人機攻撃で殺害されたパキスタン人の子供たちのリストを掲げました。元米外交官のアン・ライト大佐も2011年の米ドローン攻撃で殺 された16歳のパキスタン人少年タリク・アジズの名前を書いたサインを首から吊るしてブレナンを遮りました。ライト他7人がこれで逮捕されています。コー ドピンクの創設者メディア・ベンジャミンに話を聞きます。ベンジャミンもこの公聴会妨害に加わり、最近はパキスタンに訪れて無人機攻撃の犠牲者たちと対話 してきています。「無人機攻撃は単なる殺人ではありません。そこに住むすべての人々を恐怖に陥れているのです。24時間絶え間なく遠鳴りの飛行音を聞き、 学校に行くにも怯え、買い物に行くにも、葬式に、結婚式に行くにもびくびくしなければならない。コミュニティ全体を混乱に陥れているのです」とベンジャミ ンは言います。「私たちはこの情報を、選挙で選ばれた公職者たちに伝えたいのです。無人機攻撃の政策がいかに違法で不道徳で非人道的であるかはもちろんのこと、それに加えて‘あなた方は、アメリカ国内での私たちの安全をおびやかしているのだ’と言ってやるためです」。

  • CIA長官に指名されたジョン・ブレナンは承認公聴会で、水責めや強化尋問テクニック(enhanced interrogation techniques)の活用など拷問手法に関して繰り返し質 問されました。彼は水責めが拷問の1つであると認めることは拒みましたが、この手法には反対するようになったと証言しました。ジョージ・W・ブッシュ政権 の下でブレナンはCIAの副長官でありテロリスト脅威統合センター(Terrorist Threat Integration Center)の所長でした。「思い出してください、彼はこれら厄介な政策を積極的に推進していたのです。特に容疑者引き渡し、特例拘置引き渡しに関する政策です。ですから、彼が今日、拷問に関する上院委員会の情報報告書を読んで以前はまったく知らなかったことを知って、そのことでショックを受けたなんて、しらばくれるのもいい加減にしてほしい。わざと情報を上げさせなかったのです」と言うのはCIAと国務省で分析官を務めたメルビン・グッドマンです。

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