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2012年2月21日(火)

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  • イスラエルの法務省は、66日間ハンガーストライキを続けていたパレスチナ人の囚人カダー・アドナンの身柄拘束を解くと発表しました。彼は罪状も裁判もないままイスラエルで勾留されています。この取り決めで、アドナンは4月17日に釈放される予定です。医師団は以前、アドナンは今すぐにでも死亡する危険性が高いと述べていました。彼の事件について、彼の妹マアリ・ムーサ、ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査員ビル・バン・エスベルド、1981年にハンガーストライキの66日目に亡くなったアイルランド共和軍活動家ボビー・サンズの友人であるダニー・モリソンの3人から話を聞きます。「(アドナンは)私たちに、公正な取引を得られるか、この刑務所から出られるまで自分はハンガーストライキを続けるつもりだと話しました」と、アドナンに最近面会したムーサは言います。「その一方で、彼は意気揚々としていました」。バン・エスベルドは、イスラエルはヨルダン川西岸地区のパレスチナ人をイスラエル国内に勾留することによって国際法を侵害していると非難しました。「占領地であるヨルダン川西岸の人々を刑務所や病院、今回の場合はイスラエル国内に勾留することは、イスラエルが、ジュネーブ条約で定められた義務を果たしていないことになります」。

  • AP通信社は、ニューヨーク市警(NYPD)が、エール大学とペンシルバニア大学を含む米北東部全域の大学のイスラム教徒の学生を監視していたことを暴露しました。一例として、NYPDは覆面捜査官をニューヨーク州北部での急流下りの旅へ送り込み、同捜査官は学生らの名前を記録し、彼らが何回お祈りをしたかを警察の機密情報ファイルに書き留めました。この旅行に参加した学生の一人、ジャワド・ラスルから話を聞きます。彼は、監視下にあった学生の中で、現在自分の体験を公に話してくれる唯一の学生です。「(今回の件は、)地元のテロリズムを見つけるというNYPDの試みを損なわせるものです。なぜなら、今回のようなやり方は、NYPDや他の法執行機関へのさらなる憎悪を生み出すものであり、若者が政府に対して築いていたかもしれない信頼を台無しにするからです」とラスルは言います。今回のイスラム教徒へのスパイ行為に対する、州政府による捜査を求めているアメリカ=イスラム関係会議(Council on American-Islamic Relations)コネチカット支部の本部長モンギ・ダオアディからも話を聞きます。

  • リビアは、ムアマル・カダフィ大佐の40年にわたる支配を打倒した民衆蜂起開始から1年を迎えました。しかし、リビアがカダフィ政権から解放された新時代を祝う一方、同国の根強い分裂によってそれも長続きしないのではないかという懸念が高まっています。リビアは今も地域と派閥によって深刻に分裂した状態です。同国中には500以上の武装集団が存在し、結果的にカダフィ政権のときと同じような人権侵害が今も続いています。トリニティ大学の教授ヴィジャイ・プラシャドに話を聞きます。「カダフィの残虐行為、民衆蜂起の結果だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)の介入の本質を大きくふまえた上でリビアで何が起こったかを評価する必要があります。そうした評価はまだ行われていません」とプラシャドは言います。「そうした評価をすることは、介入の潤滑剤として人権を使うことに疑問を投げかけることになるでしょう。起きたことを検証評価しないでいたのでは、世界中の人が抱いている、リビアでの教訓が生かされていない別の介入が起きることへの懸念はなくなりません。」

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