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2011年12月2日(金)

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  • 米ジョージア州の活動家マルチナ・コレイアが1日、10年以上にわたる乳がんとの戦いの末に亡くなりました。44歳でした。彼女は自分の命を救う戦いと同時に、弟のトロイ・アンソニー・デイビスの命を救おうと奮闘してきました。トロイ・デイビスは9月21日ジョージア州によって死刑が執行されました。しかし彼の裁判では、警察ではない9人の証人のうち7人までが証言を翻すという重大な疑義がなおも残っていました。マルチナ・コレイアは弟の最も信頼できる擁護者でした。ときには彼のためのデモや集会を車いすに乗って指揮していました。彼女はまた女性の健康のための飽くなき活動家としても記憶されることでしょう。ジョージア州サバンナ市の貧しい女性たちのために、乳がん検査機を積んだバンによる移動診療を呼びかけたのも彼女です。10月に行われたトロイ・デイビスの葬儀でエイミー・グッドマンが彼女にインタビューし、弟の人生について、死刑撤廃を求める彼女の道程について、そして彼女自身のがんとの戦いについて話を聞きました。「私の命、トロイの命、その2つのための戦いは2つで1組でした。私の弟を殺すために彼らは薬を使い、私の命を長らえさせるために彼らは薬を使っています。わかってもらいたいのは、私たちは人の命を奪うべきではない、人の命を助けるべきだということです。私がトロイであるように、トロイも私なのです。それを決して忘れません」とコレイアは言っていました。

  • パキスタンとアフガニスタンにおける米軍の無人機攻撃に対する抗議活動で被告となった38人の活動家のうち31人に、12月1日に有罪判決が出ました。活動家たちは4月22日、ニューヨーク州シラキューズ近くのハンコック・フィールド州空軍基地に侵入して逮捕されました。空軍第174戦闘機部隊が2009年以来MQ-9リーパー無人機を遠隔操作でアフガニスタンに出撃させていることに抗議するための行動でした。抗議者たちは血のような赤い染料を吹きかけた白い布を体に巻き付け、基地正面ゲートで「ダイ・イン」(死んだまね)を行ったのです。この非暴力市民的不服従の行動は、数千マイルも離れたコンピューターの前で担当官が操作する無人攻撃機により、無差別に殺害されるアフガニスタンとパキスタンの民間人犠牲者を可視化するためのものだと彼らは主張しました。被告団は自らを「ハンコックの38人の無人機抗議者」と呼んでいます。有罪判決に続き、活動家4人は禁固15日の刑に、他の多くは罰金とコミュニティー奉仕活動を言い渡されました。米国司法長官から歯に衣着せぬ人権活動家に転じたラムゼイ・クラークに話を聞きます。彼は裁判で無人攻撃機が国際法違反であると証言しました。また、ハンコックの38被告の1人であるハリー・マレーにも話を聞きます。「ハンコック州軍基地に設置された無人機管制センターは、戦争を本国のニューヨーク州のど真ん中に持ち込んだのです」とマレーは言います。「アフガニスタンで実際に人間たちを殺している人たちがシラキューズ基地に勤務していることにより、シラキューズとニューヨーク州北部が戦場になったのです」。クラークは無人機について、「極端な挑発兵器であり極端な危険と極端な不正確さを伴う兵器です。国際法は、無人機の使用を禁じているはずです」と語ります。

  • ヨーロッパの指導者たちは、ユーロ圏を分裂させかねない深刻な債務危機への対策を発表する見通しです。フランスとドイツはともに、国家予算の中央監視と債務統制の厳格化を含むユーロ圏条約の見直しを迫ると見られています。フランスのニコラス・サルコジ大統領は、ユーロを救うためには思い切った変革が必要だと述べています。サルコジのこの発言は、米国の連邦準備銀行や欧州中央銀行も含めて各国の中央銀行が共同歩調を取り、ヨーロッパの銀行の信用収縮が起きないようにするとの発表を受けてのものでした。拡大中のヨーロッパの危機と世界に及ぼす影響について、経済学者のリチャード・ウルフ教授に伺います。教授の著作には Capitalism Hits the Fan: The Global Economic Meltdown and What to Do About It(『混乱状態に陥った資本主義:世界経済破綻といま何をなすべきか』)などがあります。「連邦準備銀行はもう一回救済措置が必要だと知っているんです」とウルフは言います。「この2年ほど資本主義体制の危機に対処しようと彼らが講じてきたいろいろ手だても、けっきょく成功していません。だから今また危機に直面している。そして再び公的資金と公的機関によって民間の銀行システムと民間の企業システムを救済しようとしているが、それらのシステムは機能しておらず、自力で問題が解決できないのです」。ウルフは続けます。「根本的な疑問は、機能していない経済システムが相手だというとです……この経済システムの動き方を変えるような大胆な手だてを打つか、さもなければ新しいシステムに置き換える必要がある。それはあたかも、機能不全の経済システムが機能不全の政治システムとあいまって、互いを修復するどころか、両者が一緒になってきりもみ状に墜落していっているようなものです」

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