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2011年10月11日(火)

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  • 「ウォール街を占拠せよ」野営デモは4週目に入りました。抗議に集まった数千人の人々は引き続き、自律的に運動を組織化し、拡大していくという課題に取り組んでいます。参加者が増えるに従い、メディアでは彼らが何者なのかという議論がさかんになっています。そこでデモクラシー・ナウ!のチームは報道機材を用意してロウワー・マンハッタンのズコッティ公園に向かい、抗議する人々自身の声を直接とどけることにします。最初はジャスティン・ウェデスの話を聞きます。この「ウォール街を占拠せよ」の組織者です。平和的にデモをして「言論の自由」の権利を行使していた人々を、警察がどう逮捕したのか、彼が説明します。「それに対する反応は──そして今や世界中がそれを見守っているでしょうが──平和的な抗議を黙らせようとすれば、その度に新たな支持者を爆発的に増やすことになるということ。それが今まさに起きているのです。それによって赤裸々にされる事実は、ニューヨーク市警がいったい誰に仕え、誰を守っているかということです。それが一般の国民でないならば…それは大きな問題です」

  • 「ウォール街を占拠せよ」野営デモを支持する数多くのアーティストの中にヒップホップのイモータル・テクニークもいます。デモ抗議者たちの要求に対する感銘を人々と共有するため、自作のラップ"Toast to the Dead"(『死者たちに乾杯』)を披露しています。「みんなが言ってるのは、『あのね、オレはさ、具体的な解決策がほしいの。間違ったことをした人たちは、責任とってほしい』ということだ。世界の政府にわかってもらいたいのは、たとえアメリカが支持していたって、おまえらが繰り返してきたひどい人権侵害が、いつまでもそれでまかり通るわけじゃないってこと。アメリカが支援してるのはおまえらの天然資源を搾取していいっていう取引があるからなんだ』。ここのみんなは、それを真剣に考えていると思う」とイモータル・テクニークは言います。

  • コロンビア・韓国・パナマの組織者たちが「ウォール街を占拠せよ」野営デモで10日にティーチインを開き、米連邦議会でペンディングになっている米国の国内企業や金融企業の市場拡大を目指す「自由貿易協定」について議論しました。「要するにこれは、金融危機を起こしたようなことをもう一度導入しようという話です」とスジョン・ホンは言います。彼はNodutdol for Korean Community Development(韓国人コミュニティ開発のため架け橋)の組織者です。「同時にこれはアメリカの雇用をさらにアウトソーシングすることにつながります」と、米国州郡市職員同盟(AFSCME)の372地区メンバーのカルロス・サラマンカは言います。加えてコロンビアの自由貿易協定は「コロンビアで起きていることの継続につながります。コロンビアの労働者や組合員、人権活動家の殺害や先住民やアフリカ系住民の指導層への迫害をやめさせる努力をまったくしないコロンビア政府への支援です」と話します。

  • 「ウォール街を占拠せよ」野営デモの抗議者の中には米軍の退役兵たちもいます。多くの者がイラク・アフガニスタンへ何度も派遣され、精神や肉体に障害を負っています。彼らが通常の市民生活に復帰するのは容易なことではありません。「帰還兵たちの多くがいま失業やホームレスに陥り、様々な経済的な問題に直面しているのは周知のことです」と「反戦イラク帰還兵の会」(IVAN)の事務局長ホセ・バスケスは言います。

  • 1990年代以来反戦活動を行ない「ウォール街を占拠せよ」に参加したイラク系米国人の活動家でシンガーソングライターのステファン・サイードに話を聞きます。「私は根っからのアメリカ人として育ちましたが、自分の家族が最初で最大のグローバリゼーション戦争で爆撃された事実に向き合わざるをえませんでした。この戦争を止める唯一の方法は全人類がずっと待ちわびてきた、より平等な世界に向けた運動を築くことだと、最初の時点で悟らされました」と語り、新アルバムから「 Take a Stand」(立場をはっきり表そう)を演奏します。

  • 10日、国民の祝日「コロンブス記念日」に、先住民のグループがウォール街で集会を行い、クリストファー・コロンブスにまつわる歴史の影の部分と彼の「発見」がアメリカ大陸にもたらした影響を暴露しました。「我々はコロンブスの日は祝日ではないと言うためにここに来ました」とタイノ族連合のロベルト・"みみずく"・ボレロは語りました。「植民地主義と強欲のサイクルを止める必要があると、他の人々とともに主張します」。

  • 「この運動はその道義がはっきりとしているからこそ、人々を動かし運動に参加させることができたのです」とネイション誌の編集長兼発行人のカトリーナ・ヴァンデン=フーベルはいいます。「私にとって興味深いのは—私は5日フォーリー広場のデモのためにここに来たのですが—活力を求めていたとても多くのグループがここに来て触発しあい団結したことです」。

  • バンクーバーからの旅の途上10日、、ガボール・マテ医師が「ウォール街を占拠せよ」に立ち寄りました。「米国人成人の50%は慢性的な疾患を抱えていますが、その多くはストレスによるものです。文献をひもとけばわかるように、ストレスの原因は不確実性、情報の欠如、制御不能、自己表現の不足です。最近の経済危機により米国人は先の見えない状況にとどまることを強いられ、ごくごく少数の人間に力が集中したことで自分たちには状況をコントロールすることができなくなり、 大勢の人々はそのような事態に直面して絶対的な無力感を感じています。さらに、通常の政治過程を通して十分に自己表現できないため、人々はすっかり力を無くし、発言力を奪われています。この抗議運動はそのようなすべての問題に取り組んでいます。ですから、これが起きたことは大変に健康的だといえます。ここで参加している人たちはその結果より健康になり、おそらく社会もまた健康になるでしょう」。

  • ジャーナリストで著者のジェフ・シャーレットはウォール街占拠の野営地で何日も過ごし、運動の成長を見てきました。「この運動は私がこれまで見たなかで、最もすばらしく実現された政治的想像力です。」と、C Street: The Fundamentalist Threat to American Democracy(『Cストリート:アメリカの民主主義をおびやかす原理主義者』)の著者シャーレットは言います。「私は右派に何年もどっぷり浸かっていた者として、そう言います。」

  • マイケル・ブルームバーグNY市長は10日、マンハッタン南部で「ウォール街を占拠せよ」運動に参加している人々の野営を無期限に認めることを示唆しました。「基本的には、人々は自分を表現したいのですから、法に従っている限りそれを許可するつもりです」と市長は記者に対して述べました。ザカッティ公園を、毎日数百人が寝起きし数千人が集まるコミュニティに変身させた活動家グループに聞きました。

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  • ウォール街占拠は全米そして海外の活動家を刺激しましたが、カイロ、アテネ、マドリードで起きた公共広場の占拠がこのルーツと多くの人が見ています。10日、芽の出始めた運動を支援するためマドリードからニューヨーク市に来たスペイン人活動家に聞きました。「この運動に参加するためだけに米国に来ました。私たちも4ヶ月前の5月15日に運動を始めたからです」とモニカ・ロペスは言います。「支援と手助けのために来ることを決めました。私たちがしたのと同じ間違いをくりかえして時間を無駄にすることがないように、アドバイスができると思って。」

  • あらゆる階層のニューヨーカーたちがこの24日間、マンハッタンの金融街付近での「ウォール街を占拠せよ」運動に参加しました。10月10日、抗議の野営地を通りすぎる投資銀行家をつかまえて聞きました。「みなが草の根レベルから運動を作り出しているのはいいことだと思います。力を占有してきた人たちは、それをほかにも少し分けてあげて、彼らに言いたいことを言わせてあげなくては」とジョー・マンシーニは言います。「これが本当の民主主義です。民主的な場にいるという本来の意味で、これがアメリカ人であるということです。」

  • 1968年メキシコオリンピックのメダリスト、ジョン・カルロスとトミー・スミスは、表彰台で米国国歌が流れる間、黒い手袋をつけた拳を高くかかげてブラック・パワー・サリュートをし、米国の人種差別に抗議の意を表したことで国際的な象徴となりました。その際の写真は現代で最も象徴的な写真の1つとなりました。カルロスはスポーツ記者デイヴ・ザイリンの協力を得て、新しい自伝を出版したばかりです。10月10日、2人がウォール街占拠に集まった群衆に話しました。「ここに来ているのがデジャヴのようです。こんなに多くの人が社会について心配していることを思うと―自分のことだけでなく、地球上のすべての個人を心配していることを思うと」とカルロスは語りました。「ここにいる人たちは、多くの人が仕事を失い、大勢が家を追われ手いることを危惧しています。多くの学生が教育を受けてこのわれわれの偉大な国の労働力になるためにローンで学校に通い、その結果その学生ローンが払いきれるものではないことをしる、その状況を彼らは危惧しています。誰もが苦境に陥っているのです。」

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