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2011年7月21日(木)

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  • 電話盗聴スキャンダルをめぐって、そのメディア帝国への批判が拡大しているメディア王、ルパード・マードックが米国に戻りました。この盗聴スキャンダルにより、英国では多数の逮捕者が出ており、米国でも捜査が始まっています。英国のデイビッド・キャメロン首相は、20日、議会の緊急討議に出席し、スキャンダル問題に関し答弁しました。首相は、元マードック社員で最近まで首相官邸の主席報道官だったアンディ・クルソンの登用については謝罪を拒否しましたが、ニュースコープ社による衛星テレビ会社BスカイB買収に関して、マードックの重役と話したことは認めました。

  • 電話盗聴スキャンダルとそれによって明らかにされたルパート・マードック・メディア帝国の実情に関し、波紋がますます広がっています。事件暴露の中心となった英国のジャーナリストに話を聞きます。ニック・デイビスは、ガーディアン紙で電話盗聴事件について、過去3年間で75の記事によって明らかにしました。彼は、1970年代にウォーターゲイト事件を暴露したワシントンポスト紙の伝説的記者2人、ウッドワードとバーンスタインの役を一人で担う英国人記者と言われています。2週間ほど前には、デイビスは、マードックが所有する「ニュース・オブ・ザ・ワールド」が、2002年3月に行方不明になっていた中学生、ミリー・ダウラーさんとその家族の電話を非合法に盗聴し、警察による失踪の捜査を妨害したことを明らかにしました。「ミリー・ダウラーさんの記事は大変に強力でした・・・でも、驚くような感情の連鎖反応がこれほど起きるとは、予測していませんでした。マードック陣営全体を打ちのめすことになりました」と、デイビスは、語ります。「3日のうちに、マードックの肩をもつ人は、一人もいなくなりました。これまでは何年にもわたり、まったく逆でした。マードックの敵と見られたい人は一人もいなかったのに」

  • 7月第3週のはじめ、イスラエルのミサイル搭載艦3隻と特殊部隊のボート7隻が、ガザ地域への到着を試みるフランスの船を阻止しました。この「ディグニテ=アル・カラマ」号は、ガザ封鎖を破り、占領下にあるパレスチナ人への支援を表明するために組まれた10隻からなる強力な国際支援船団の意をたった1隻でかなえようとしていたのでした。支援船に乗った10人の市民活動家、3人の乗組員、3人のジャーナリストがガザに到達するのを阻止するため、19日朝、少なくとも150人の兵士が派遣されました。乗船していた15人が逮捕され、弁護士との接見を許されることなく国外退去させられました。同船に乗船していた数少ないジャーナリストの一人で、ハアレツ紙の通信員のアミラ・ハスに話を聞きます。ハスは数年間、ガザや西岸地区に住み、そこから報道を行った、ごく少数のイスラエル人ジャーナリストのひとりです。

  • イスラエルで、イスラエル人または組織に対するボイコットを擁護する市民および組織を非合法とする新法が成立しました。この法は、表現の自由への攻撃として世界各地で批判を生んでいます。この新法の下では、イスラエルまたは占領下の西岸にに対するボイコットまたは投資の引き上げ要求の対象にされた者は、ジャーナリストも含めボイコットをおこなったすべての人物を、実際に損害を被ったかどうかの証拠がなくても、告訴することができます。「ボイコットは価値ある目標を達成するための、非暴力的な抵抗の合法的な行使」と主張する論説を最近、掲載したばかりの、ユダヤ人日刊紙、「ザ・フォワード」の論説編集者、ギャル・ベッカーマンに話を聞きます。同紙の編集者たちは、妥当と思われる思想も新法の下では処罰の対象となることを示すために、上の一文を含めた論説の数箇所を上から線を引いて消して見せました。
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