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2011年4月20日(水)

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  • 米国史上最悪の海洋石油流出となった事故から今日がちょうど1年目です。昨年4月20日、メキシコ湾で大手石油会社BPがリースしていたディープウォーター・ホライゾン石油掘削基地が爆発しました。11人の作業員が死亡し、2億ガロン近い原油と数千万ガロンの天然ガス、さらに180万ガロンものその他の化学物質がメキシコ湾に流出しました。1年経って、何が変ったのでしょう? 「(新たな流出が)明日にでもまた起こってもおかしくないが、もしそうなったとしても、対応は昨年と同じくらいひどいものだろう」と新著A Sea in Flames(『火の海』)を上梓したカール・サフィーナは言います。サフィーナがこの災害におけるBPやハリバートン、そして世界最大の沖合掘削企業トランスオーシャンの役割を論じます。 また政府の将来の海洋掘削事故に対する対策がいかに不十分であるかも語ります。

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  • BPのディープウォーター・ホライゾン掘削基地爆発から1年、被災したメキシコ湾岸部の地区の住民たちはひどい咳や片頭痛、炎症などの健康被害を訴えています。いずれも化学物質に長く曝されたときの一般的な症状です。湾の魚やエビの漁師たちは売上が落ちこんだため記録的な赤字続きで、流出原油が海洋生物や地域経済全体へ長期にわたる損害をおよぼすのではないかと恐れています。また多くの住民がBPからの補償金の受け取りにも問題があることを指摘しています。アラバマ州のBP石油流出被災漁村部を支援するベトナム系アメリカ人の全米組織「ボート・ピープルSOS」のデイビッド・パムに話を聞きます。またニューオリンズにあるルイジアナ・ジャスティス・インスティチュート代表のトレイシー・ワシントンにも話を聞きます。

  • 流出された原油の回収作業に使われた化学分散剤が海洋環境を破壊し、絶滅の危機にある海洋生物たちに影響を及ぼしているのではないかと多くの科学者たちがいまも懸念しています。「かつて経験したことのない信じがたい規模の化学物質の混合物が海にぶちまかれている」と言うのは本日のゲスト、生物多様性センター(Center for Biological Diversity)理事長のキアラン・サックリングです。一方、BPの原油流出事故の余波で作業停止措置がとられていたメキシコ湾の海底石油掘削事業に対し、連邦政府はこのほどその再開第1号の許可を出しました。

  • 「この災害に直接起因する死者数はすでに多すぎるほどだ」と調査報道ジャーナリストのダール・ジャマイルは言います。「先日、これまで多くの患者を治療してきた、ルイジアナ州のマイク・ロビショー医師と話したんですが、いますぐ連邦政府がこの事態に介入して人々の治療を開始し、海を浄化することを真剣に始めなければ、死者はこれからももっと増えると話しているんです。」

  • 1年前の今日、28歳だったゴードン・ジョーンズはディープウォーター・ホライゾン石油掘削基地にいて亡くなった11人の死者のうちの1人になりました。以来、彼の父親キース・ジョーンズは掘削基地の運営体制に厳しい目を注いできました。「BPもハリバートンもトランスオーシャンも安全対策をどんどん削り取って、最後には爆発するのが当然というところまで剥ぎ取ってしまったんだ」と彼は言います。

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