英国では200万人を動員してここ数十年で最大の抗議運動となる労働者デモが行われました。教員や病院職員、清掃職員、消防士、国境警備職員らが30の官公労組の連合によって組織された24時間のストライキに参加しています。英国全土で計約1千のデモや集会が行われています。公務員たちは、提示された年金「改革」は引退までの保険納付額を引き上げ、勤労年数の延長を強いるものだとしています。ロンドンに飛んでリチャード・シーモアに話を聞きます。彼は英国で最も人気のあるブログ「Lenin’s Tomb(レーニンの墓)」の執筆者です。シーモアは、マードック所有の保守派報道機関が、最近の電話盗聴スキャンダルによるダメージにも関わらず、いかに労働者たちの権利に関する報道を歪めてきたかを検証します。「ルパート・マードックのイデオロギー上の影響力、労働者たちのストライキに関して不必要で暴力的で喧嘩腰で好戦的だというイメージを植え付ける能力、そういうのは彼の経済力から出てきているものです。彼はそれを英国でここ数十年かけて作り上げてきた」と・シーモアは指摘します。彼はまた、英国が新たに実施した制裁に怒った抗議者たちが在テヘラン英国大使館に押し掛け、「英国に死を」と叫びながら大使館建物を襲撃した一件で、英国がその後イランからどういう経緯で外交官たちを引き上げさせたのかについても話してくれます。
ニューヨークの独立放送局Democracy Now!を日本語でおとどけしています