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2011年8月10日(水)

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  • ロンドンで6日、警官が黒人青年マーク・ダガン(29)を射殺したことで発生した抗議行動は英国各地に飛び火してその後も混乱が続いています。ロンドンやマンチェスター、ソルフォード、リバプール、ノッティンガム、バーミンガムで暴徒たちは警察署に火炎瓶を投げ込んだり商店に火を放ったりしています。デイビッド・キャメロン首相は数日待った後、休暇を切り上げて帰国し夏季閉会中の国会を臨時招集しました。ロンドン警視庁はこの混乱を鎮めるために警察官に放水銃やおそらくプラスチック弾も含むすべての持ちうる力を行使して対処するよう命じています。ロンドン市内は1万6千人の警察官で溢れています。これは同市史上最多の警官動員数です。ロンドンに飛んで、長年にわたり英国中の黒人や西インド諸島民たちのコミュニティに対する警察の横暴を批判してきたジャーナリストのダーカス・ハウと、英国の人気サイト「Lenin’s Tomb(レーニンの墓)」のブロガーであり作家のリチャード・シーモアに話を聞きます。「これは大規模な反乱です。 ― そして私が意味しているのは破壊や略奪のことではありません― 私が言いたいのはこれが社会の深部から出てきた反乱だということなのです。若い黒人や白人層、圧倒的に黒人層ですが、その彼らの集団的意識から出た反乱です。若い黒人たちが何の理由もなく常態的に呼び止められ身体検査されてきた結果なのです」と、この蜂起に関してハウは言います。シーモアは反テロ法によって前例のないほど頻繁な職務質問が、特に圧倒的に有色人種の若者たちを対象にして行われるようになったことを指摘します。しかもそれに対する抗議が英国メディアではほとんど無視されていると言うのです。「政治家たちやメディア、国家体制(中略)これらが、人々に自分たちの声は力ずくで聞いてもらうしかないという印象を与えている。それが暴動へとつながるのです」とシーモアは言います。

  • ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事が今春に署名して成立した組合潰し法を支持したとして、同州では共和党州上院議員に対する一連の歴史的なリコール選挙が行われましたが、同上院はそれでも共和党が多数を握ることになりました。民主党が上院で過半数を獲得するためには6人の共和党議員に対するリコール選挙で少なくとも3つ勝利しなくてはなりませんでしたが、実際は4議席で共和党の現職が勝ちました。独立系ビデオプロデューサーのサム・メイフィールドがリコール対象となった上院議員である州南部のアルバータ・ダーリングとルーサー・オルセンの選挙区投票所で有権者たちに話を聞いています。そのリポートをデモクラシー・ナウ!に送ってくれました。

  • ウィスコンシン州のマディソンから、ネイション誌のワシントン担当記者ジョン・ニコルズに同州でのリコール投票の分析をしてもらいます。この選挙の結果共和党は17対16でかろうじて上院与党を維持しましたが、ニコルズは、民主党が2議席を獲得したことにより、共和党の穏健派議員ビル・シュルツと合わせてウィスコンシン州上院では新たに「親・労働派が多数派」になったと指摘します。「民主党が勝利しなかったとはいえ、進歩的政治勢力は確実に前進しました」。一方、ウィスコンシン州のこのリコール選挙には、州外から3000万ドルが投じられました。2012年の国政選挙をにらんで、ニコルズは「ウィスコンシン州からの最大のメッセージ」は「米国はまったく前例のない程の巨額資金が政治に投入されるのを目の当たりにしているということです。我々は、『この国の政治は民主主義なのか、それとも金主主義なのか』ということを自問しなくてはなりません。」と言います。

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