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2010年8月9日(月)

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  • インダス川の壊滅的な洪水が治まる気配をみせず、パキスタン政府に対する国民の怒りは高まっています。国連の最新の推計によると、1600人が死亡、被災者は600万人に上るとのことです。これは2005年の大地震発生時と同様の被害規模です。地滑りとやまない大雨により救援活動が困難になっており、村すべてが流され、多くの町が浸水しています。また、北西部のスワト渓谷やインダス川を600マイルほど下った穀倉地帯のパンジャブ州の一部と南部シンド州など、複数の地域で停電が発生しています。150万エーカーの農地が壊滅し、基本食品の値段が跳ね上がっています。
  • アフリカ中部ルワンダで、1994年の大量虐殺以降2度目の大統領選が行われています。現職のポール・カガメの勝利が予想されていますが、一方で今回の選挙は、野党などへの弾圧が繰り返される中で実施されています。人権団体は、カガメ政権が選挙前にあらゆる反対意見を弾圧したと非難しています。また、政府に任命されたメディア評議会は、政府に批判的な意見を発表する独立系新聞を弾圧しました。
  • 本日は、マッカーサー将軍による取材禁止に逆らって被爆後の長崎に最初に入ったピュリツァー賞記者ジョージ・ウェラーの記事を通じて、米国による長崎への原爆投下を振り返ります。シカゴ・デイリー・ニュースの記者だったウェラーは、漕艇を用意して長崎へ赴き、そこで経験した恐ろしい出来事の数々について、2万5000字の記事を執筆しました。記事を軍の検閲に提出したところ、マッカーサー本人が記事の封印を命じ、その後原稿がウェラーのもとに戻ってくることはありませんでした。政府による検閲について、ウェラーは後年「勝ったのは彼らだ」とまとめています。
  • 現代ヨーロッパで最も重要な歴史学者の1人として評価され、2年前に筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリッグ病)と診断されたトニー・ジャットが6日、死去しました。62歳。ジャットの評価をめぐっては、おそらく彼のイスラエルへの批判が最も賛否両論分かれるところでしょう。左翼シオニストとして、イスラエルのキブツで10代の多くの時間を過ごしたジャットは、2003年にはイスラエルを過去の遺物と呼び、パレスチナ人とイスラエル人が暮らす世俗国家による一国家解決を提案しました。イスラエルのロビー活動の力について、彼が2006年に行った議論の一部を放送します。
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