メトロポリタン矯正センターでの恐怖:ジェフリー・エプスタイン死亡の数十年前から知られていた 「グーラグ」強制収容所のような環境

2019/8/15(Thu)
記事番号: 
1

多数の未成年への売春斡旋容疑が持たれていたジェフリー・エプスタインが、週末にニューヨークの拘置施設で自殺したとされている事件で、多くの疑問が上がっています。エプスタインは8月10日朝、マンハッタンのメトロポリタン矯正センター(MCC)で死亡しているのが見つかり、当局の発表によれば首を吊っての自殺ということでした。MCCの所長はその後、配置替えされ、監視を担当していた看守2人は休職扱いとなっています。13日には、看守がシフト中に居眠りをして3時間、エプスタインへのチェックを怠り、後に勤務ログを改ざんした可能性があると報道されました。MCCは、過去にも注目度の高い多くの容疑者が拘置されてきた拘置所ですですが、何年も前からスタッフ不足、過密な囚人数、そして悲惨な管理状態に関する報告が絶えませんでした。メキシコの麻薬王ホアキン・"エル・チャポ"・グスマンはこの拘置所を「心理的拷問」と呼びました。国連の人権保護専門家やアムネスティ・インターナショナルも、施設の一部の状態を非難、これは拷問に近く「残酷で非人道的な屈辱的扱いだ」としています。ニューヨーク市立大学ブルックリン校、政治学教授でMCCについて多数執筆してきたジーン・シオハリスに話を聞きます。シオハリスの新著はA More Beautiful and Terrible History: The Uses and Misuses of Civil Rights History(『より美しく残酷な歴史――公民権の活用と乱用の歴史』)です。

共有します