殺害脅迫を受けながらもグレン・グリーンウォルドがブラジルにおける大規模な汚職スキャンダルの暴露について発言

2019/7/9(Tue)
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ブラジルでは、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ前大統領の汚職事件で連邦検察官たちを支援したと見られる判事に対するインターセプト誌の調査を受けて政治危機が高まっています。ブラジルのボルソナロ大統領政権は7月8日、セルジオ・モロ法相が「個人的な問題に対処」するため7月15日から19日までの休職を認められたと発表しました。インターセプト誌が入手した法執行機関の当局者たちの携帯電話通話や他の漏えい情報は、「オペレーション・カー・ウォッシュ(洗車場作戦)」として知られる大規模な汚職事件を捜査していた当時の判事セルシオ・モロと他の検察官たちの間に継続的な協力関係があったことを示しています。ルーラ前大統領は2018年の大統領選挙の前哨戦で本命と見られていましたが、多くの人がでっち上げと呼ぶ汚職罪で刑務所に送られ、大統領選からの離脱を余儀なくされました。漏えい文書からは、検察官がルーラの有罪を真剣に疑っていたことも明らかになっています。ルーラの投獄により、極右で元軍人のジャイール・ボルソナロの大統領選勝利の道が開かれ、その後ボルソナロはセルジオ・モロ判事を法相に指名しました。モロ休職のニュースは、ブラジルの有力な保守系雑誌ベージャがインタセプト誌と協力して掲載した、「オペレーション・カー・ウォッシュ」におけるモロの疑わしい役割についての新たな暴露記事を受け、彼の辞任を求める声が高まる中で発表されました。ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストでインターセプトの創立編集者の1人であるグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。グリーンウォルドはこのスキャンルについて報道したことから殺害の脅迫を受け、政府によって捜査の対象とされるかも知れない事態となっています。

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