トランプのかんしゃく 「対メキシコ関税見送りは偽の危機への偽の解決策」とロリ・ウォラック

2019/6/10(Mon)
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メキシコとの対立の深まりと共和党からの反発に直面していたトランプ大統領は6月7日、メキシコからの全輸入品に対する5%関税を回避することで両国が合意したと発表しました。この関税措置は10日にも発効し、10月までに25%に引き上げられる予定でした。ワシントンでは、トランプの発表まで3日にわたってメキシコと米国との交渉が行われていました。米当局は、合意が実現したのは、メキシコが国家警備隊を全国、特に南部国境に配備し、米国に向かって北上する移民の流れを食い止めることを約束したためだと述べています。当局はまた、亡命を求める中米からの移民について、移民裁判所での認可が出るまで米国がメキシコに送り返すことができる「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)の拡大にメキシコが同意したと発表しました。しかしニューヨーク・タイムズ紙は8日、国境に軍隊を送る計画は既に3月に合意されていたと報じています。パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority(『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

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