嘘だらけのジェネリック医薬品 FDAの不十分な監督と業界ぐるみの不正が患者の健康を脅かす

2019/5/20(Mon)
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米国で処方される医薬品の約90%はジェネリック医薬品が占め、その大半がインドや中国の工場でつくられています。手頃な価格で入手できるジェネリック医薬品ですが、調査報道記者のキャサリン・エバンは業界内部告発者2人の協力を得て、一部のメーカーがいかに品質と安全面で手を抜いているかを暴露する話題の新著Bottle of Lies: The Inside Story of the Generic Drug Boom(『瓶いっぱいの嘘:ジェネリック医薬品ブームの内幕』)を発表しました。米国食品医薬品局(FDA)はつい先日、医薬品の品質の状況について最新の報告書を発表し、それによるとインドと中国の工場で製造される医薬品の品質は世界平均を下回ることが判明しました。FDA当局はこれについて、より厳しい検査によってこれまで知られていなかった問題が明らかになったためだとし、「供給される医薬品の品質が今ほど高かったことはない」とコメントしています。

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