移民保護活動家マル・モーラ・ビリャルパンドとラヴィ・ラグビア 国外追放の脅威にも屈せず声を上げ続ける

2019/5/17(Fri)
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トランプ大統領は米国内に家族がいる難民申請者や移民希望者にさらに制限をかける一方で、「高い技術」を持ち英語を話せる労働者を優先する、「能力ベース」と呼ばれる新しい移民制度案を明らかにしました。法制の詳細はまだ明らかにはされていませんが、トランプの提案は、民主党主導の下院がトランプ政権と移民政策をめぐって衝突を繰り返している議会で行き詰まると思われます。トランプの移民政策は米国への亡命希望者を悲惨な状況に追いやっています。5月15日には、2歳半の移民の男児とその家族が米国税関・国境警備局に拘束された3日後、男児が米国の管理下で死亡しました。すでに米国内で確立されている移民のコミュニティも移民税関捜査局(ICE)の標的にされており、トランプ政権に抗議の声を上げることで監視対象にされていると活動家は主張しています。活発な発言を行なっている著名な移民保護活動家の2人、マル・モーラ・ビリャルパンドとラヴィ・ラビグアに話を聞きます。彼ら自身も国外追放と闘っておりその活動を標的にされてきました。モーラ・ビリャルパンドは「抵抗」(La Resistencia)と「われらの民」(Mijente)という団体と活動しており、ラビグアは「新サンクチュアリ連合」(New Sanctuary Coalition)の事務局長です。先月、連邦控訴裁判所は言論の自由の件でラビグアを支持する判決を下しており、合衆国憲法修正第一条では、ICEが政治的な発言に基づいて活動家を国外追放の対象にすることを禁止しています。

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