「米国の恥ずべき一週間」戦争手段としての性暴力の撲滅をめざす国連決議をトランプ政権が骨抜きに

2019/4/26(Fri)
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戦時下で性暴力を武器にすることの撲滅をめざす国連安保理事会の決議が23日火曜日に採択されましたが、決議文から「性と生殖に関わる健康」の文言が消されたことに関しトランプ政権が非難を浴びています。「生殖に関わる健康」(reproductive health)という言葉は妊娠中絶を示す記号であると考えるトランプ政権が、この文言を削除しない限り、決議案をまるごと拒否する姿勢を示したため、決議文からこの文言が削除されたからです。決議文が骨抜きにされたことは、国際刑事裁判所の裁定権も弱める結果になり、女性や女児が戦時性暴力に関する裁判を求めることがより難しくなりました。ハンターカレッジの政策研究所ルーズベルトハウスの人権プログラム責任者で、SIGI(Sisterhood Is Global Institute)所長のジェシカ・ニューワースに話を聞きます。彼女はマイク・ポンペオ国務長官あての書簡で、今回の安全保障理事会決議における米国の立場に抗議を表明しました。米国家族計画連盟の会長を務めるリアナ・ウェン博士にも話を聞きます。

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