米海軍特殊部隊員 戦争犯罪の告発を何カ月も試みるも「あきらめろ」と命令される

2019/4/25(Thu)
記事番号: 
3

イラクで海軍の小隊長が戦争犯罪を犯したのを目撃した米海軍特殊部隊員(Navy SEAL)達は、2018年の秘密のミーティングで上官から、告発すれば職を失うから止めるよう脅されたと、ニューヨークタイムズ紙が報じています。同紙が入手した海軍の機密文書によれば、彼らの部隊長であるエドワード・ギャラガーが武器を持たない十代の捕虜を刺殺、女の子と年老いた男性を射殺し、民間人の集団に向け銃を乱射したのを部隊員達は目撃しました。しかし部隊員達が私的なミーティングで軍指揮官に捜査を要求すると、指揮官から口外を止められ、この件は放置されました。7人の特殊部隊員は最終的には調査を勝ち取り、エドワード・ギャラガーは計画的殺人および殺人未遂を含む10以上の容疑で9月に逮捕されました。裁判所に提出された証拠では、医療兵の治療を受けていた丸腰の10代のISメンバーの刺殺容疑が中心となっています。裁判は5月28日に始まる予定です。有罪となればギャラガーは終身刑になる可能性があります。ピュリッツァー賞に輝くニューヨークタイムズ紙の国内担当記者デイブ・フィリップスに話を聞きます。フィリップスの最新記事は”Navy SEALs Were Warned Against Reporting Their Chief for War Crimes”(「海軍特殊部隊員は隊長の戦争犯罪を告発しないよう警告された」)です。

共有します