スリランカで大規模テロ 政府は監視とソーシャルメディア封鎖と外出禁止令で対応

2019/4/22(Mon)
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イースターの日曜日(4月22日)、スリランカでは各地の教会と高級ホテルで8件の爆破が発生、南アジアで過去最悪の連続爆破テロ事件となりました。当局によると、現地のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」の犯行とみられています。これまで290人が死亡、500人以上が負傷し、殺りく現場では混乱が続いています。スリランカ政府は予防措置が十分でなかったことを謝罪しました。スリランカ通信相は、事件の10日前には攻撃を警告するメモが警察高官から政府に渡っていたが無視されたと明かしています。当局は2100万人が住む同国に日没から日の出までの夜間外出禁止令を出し、多くのソーシャルメディアを封鎖しました。同国の代替政策センター(Centre for Policy Alternatives)の上級研究員を務めるババニ・フォンセカに最大都市コロンボから最新情報を聞きます。「差別や標的化、民族間の緊張はこれまで何十年も続いてきました」とフォンセカは語ります。「戦争(スリランカ内戦)中はより明らかでしたが、戦後もそれは続いています」。「国際危機グループ」(International Crisis Group)スリランカプロジェクト代表のアラン・キーナン、アムネスティ・インターナショナルUSA国際弁護部門の元代表を務めたT・クマーも議論に加わります。スリランカ生まれのクマーは同国で5年以上にわたり政治犯として過ごしました。

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