続くイルハン・オマール下院議員への右派からの攻撃 彼女が直面している殺害脅迫と「危険なヘイト運動」

2019/4/16(Tue)
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ミネソタ州選出の連邦下院1年生議員、イルハン・オマールは、トランプ大統領が彼女と9.11同時攻撃を並列したビデオをツイートして以来、受け取る殺害脅迫の数が急増したと述べています。トランプは、4月12日、問題のビデオを「われわれは決して忘れない」という文言と一緒にツイートしました。トランプがツイートしたビデオでは、オマールが9.11以降イスラム系米国市民への攻撃が増加したと話している画像に、燃えるワールド・トレードセンターの映像が差し込まれています。当初、オマール下院議員の発言はもとの文脈から切り離され、デイリー・コーラーやフォックス・ニュースなどの右派メディアによって拡散されていました。オマール下院議員は「これは命の危険に関わることなので、やめさせなければいけない」と発言しています。『現代のイスラム系米国人の生活:テロとの闘いからの報告』(This Muslim American Life: Dispatches from the War on Terror)の著者ムスタファ・バユミに話を聞きます。彼はガーディアン紙に「イルハン・オマールは危険なヘイト運動の標的にされた」(“Ilhan Omar has become the target of a dangerous hate campaign.”)という記事を寄稿しました。バユミはニューヨーク市立大学ブルックリン・カレッジの英語学の教授です。彼にはまた、『迷惑問題と呼ばれたらどんな気持ちか?:米国で若いアラブ人でいるということ』(How Does It Feel to Be a Problem? Being Young and Arab in America)という著書もあります。

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