アパルトヘイト続行への支持票? 西岸の入植地併合を宣言したネタニヤフがイスラエルの総選挙に勝利 5期目の首相続投が確実

2019/4/10(Wed)
記事番号: 
1

イスラエルでは9日の総選挙の開票作業が続いていますが、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が史上初の5期目の首相就任が確実な情勢となっています。9日夜、白熱した選挙が展開する中、ネタニヤフと彼の最強の対立候補となったベニー・ガンツ元軍参謀総長はともに勝利を宣言しました。開票作業が大方終わり、ネタニヤフのリクード党とガンツが結成した新興政党「青と白」はともに35議席を獲得しましたが、ネタニヤフは右派陣営の支援を得て連立内閣を組むことが明白です。ネタニヤフは、9日の選挙の数日前に、国際法に違反して、占領下の西岸にあるユダヤ人入植地をイスラエルに併合する意向を表明していました。また、1週間あまり前にはイスラエルが占領しているゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めるとするトランプ大統領の発言に謝意を表明しました。ネタニヤフは、3件の汚職疑惑で刑事訴追を受ける可能性がある中での再選立候補でした。イスラエルのジャーナリストであるハガイ・マター、パレスティナ人の弁護士であるディアナ・ブーツーから詳しく聞きます。

共有します