「見えない存在」である人々:マクロンとエリートに反発するフランスの黄色いベスト運動20週目に突入

2019/4/4(Thu)
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3月30日、黄色いベスト運動はパリの街頭で20週目となる反政府デモを行いました。フランス当局が運動の取り締まりを行っているにも関わらずデモは決行されました。3月には、デモ隊と警官隊が衝突して200人近くが逮捕され、一部の抗議者が店舗などを破壊したため、フランス政府は軍を出動させ、シャンゼリゼ地域や他の場所での行進を禁止しました。警察はパリで、集まった人々に対し催涙ガスや放水銃を使用しました。30日のデモはフランス各地で3万3000人以上が抗議に参加、政府の推定によれば30万人近かった11月より減少しています。フランスで毎週行われているこのデモは、ガソリン税引き上げが発表された2018年に始まり、エマニュエル・マクロン政権に対する抗議集会が各地で行われています。「黄色いベスト」という運動名は、フランスで緊急時に身に着けるため車内に常備を定められている黄色の安全ベストを参加者が着ていることからきています。現在5か月間続いているこのデモで、「黄色いベスト」抗議者たちはマクロン政権のビジネス寄りの経済政策を批判、労働者階級および中産階級への公正な賃金と富裕層への増税を要求しています。パリにいるアレクシ・プランに話を聞きます。彼は新しいニュース・サイト「ル・モンド・モダーン」(Le Monde Moderne)の共同創設者です。

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